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吉田のうどん山梨県「富士吉田市」基礎地盤コンサルタンツ株式会社/技術本部/物理探査部佐々木勝SASAKI Masaru(会誌編集専門委員)B級グルメじゃないよ!吉田のうどんはB級グルメではなく、郷土料理です。農林水産省が選定する、農山漁村で脈々と受け継がれ、かつ「食べてみたい!食べさせたい!ふるさとの味」として農山漁村の郷土料理百選の一つに選定されています。山梨県富士吉田市写真1吉田のうどん「吉田のうどん」へ富士吉田では古くから養蚕や織物が盛んであった。織物の機械を動かしている女性に手間をかけさせないように、また織物を扱う女性の手が荒れないように、簡単にできるうどんを男性が作るようになったといわれている。腹持ちを良くするため食塩を入れ、男性が力任せにうどんを練ったため、歯ごたえがありコシのあるうどんになったようだ。これを織物を買い付けに来る問屋などに提供するようになり、現在の吉田のうどんへとつながっていく。富士吉田の寒冷な気候と痩せた土地から生まれた食文化を受け継ぎ、地域の産業である織物が育んだ吉田のうどんは、まさに地域を反映した郷土料理といえる。富士吉田の地に根付いた吉田のうどんはこれからも末永く食べ続けられるであろう。写真2富士山の北麓に広がる富士吉田市街地<参考文献>1)『やまなし自治の風』Vol.27、市町村職員情報誌「やまなし自治の風」編集委員会/財団法人山梨県市町村振興協会、平成22年3月2)『富士吉田市史民俗編第一巻』富士吉田市史編さん委員会/富士吉田市、平成8年3月3)パンフレット『富士吉田名物吉田のうどん』一般財団法人ふじよしだ観光振興サービス、平成29年3月4)「富士吉田観光」一般財団法人ふじよしだ観光振興サービスホームページ(http://fujiyoshida.net/)5)「農林水産省選定郷土料理百選」一般財団法人農村開発企画委員会ホームページ(http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/)<取材協力>一般財団法人ふじよしだ観光振興サービス<写真提供>写真1、2一般財団法人ふじよしだ観光振興サービスCivil Engineering Consultant VOL.277 October 2017031