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OVERSEASKingdom of Tonga─トンガ王国─ゆったりした文化のトンガ王国海外事情山川正雄YAMAKAWA Masao八千代エンジニヤリング株式会社/国際事業本部/電力・プラント部トンガ王国とはトンガは南太平洋に位置する176の島々から構成される、人口約10万人の王国である。人口の約7割の人々が暮らすトンガタプ島に首都ヌクロアファがある。他にハアパイ島、ババウ島、ニウア島といった島々に、それぞれ1,000~10,000人が暮らす。歴史としては、1845年にトゥポウ1世がトンガを統一し、現在のトゥポウ6世まで同一の王朝が続く。1900年には英国の保護領となったが、1970年に英国より独立した。ポリネシア系の民族でトンガ語と英語を話す。交流が盛んなニュージーランドへの留学生が多い。近年、ニュージーランド人との混血の人々も見られる。家でゆっくりと過ごしているとエアコンも必要ないため、日曜日は電力需要が極端に下がる。特に過ごしやすい冬場の週末は、最も多い夏場の平日に比べて6割程度の電力需要となる。発電変動が激しい太陽光発電を含むマイクログリッドシステムのプロジェクトを実施した際には、発電に占める太陽光発電の比率が高くなることから、休日の電力需要には注意して検討を行った。日本でも休日の電力需要は平日に比べて低くなるが、これほど大きな差があるのは自然のままに休日をゆっくり過ごす、トンガならではといえると思う。トンガでは日差しが強く、太陽光発電モジュールからは標準の設計容量以上の電力を得ることができる。休日休日、町は閑散とする。それはキリスト教徒が国民の大部分を占めるため、人々が教会に集いお祈りを捧げるためである。その後、家に帰ってゆっくりと過ごす。トンガでは日曜が安息日として休むことが定められており、ゴルフ等をすることもよくないとされる。写真1トンガの青い空044Civil Engineering Consultant VOL.277 October 2017