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気候年間を通して温暖な気候であるが、雨季にはサイクロンの通り道となる。気象局にはサイクロンで飛ばされたと言われる大きな岩の写真が飾られている。ちなみに、休みを大切にするトンガにおいても、気象局は年中無休の24時間交代制である。気象局があるファアモツ国際空港の2011年の月別平均気温は、最も低い7月が21.0℃、最も高い2月が26.4℃、年間平均気温は23.7℃と年間を通じて大きな変動はない。各月の最高気温は夏の12月が31.5℃、冬の7月が28.4℃、年間平均最高気温は30.3℃とこちらも大きな変動はない。最低気温は9月が11.0℃、11月が20.6℃となっている。最高気温と最低気温の差は9月が20.1℃で最も大きく、昼間は暑く夜は少し肌寒くなる。基本的には半袖で快適に過ごすことができ、少し肌寒い時間帯には上着を羽織ればよい。自然首都のあるトンガタプ島は珊瑚礁が隆起してできた島であり、土地がとても肥えているため植物がよく写真2休日の教会育つ。マイクログリッドシステムのプロジェクトの太陽光発電エリアでも、どこから飛んできたのか、いつの間にかスイカが実っていた。土地が肥沃であることは農耕にとってはよい反面、太陽光発電設備では、あっという間に植物が生い茂り、発電パネルが日陰になってしまうという問題がある。対策は地面を砂利で覆うことである。ポプア発電所では太陽光発電設備の周りでヤギを放し飼いにする、何ともユニークな対策をとっていた。次々と生えてくる草をヤギに食べさせるのだ。草を食べるヤギの数も、現地調査の回数を重ねるごとに増えていった。トンガタプ島ではマングローブも育つ。ラグーン周りの一部はマングローブ林となっており、保護の対象となっている。7~10月にかけては、ザトウクジ写真3太陽光発電設備の脇に育ったスイカ写真4発電所のヤギたちCivil Engineering Consultant VOL.277 October 2017045