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日本体育大学4年の時、ソウルオリンピック女子マラソンでポルトガルのロザ・モタ選手が優勝。走り終えた後の満面の笑顔と喜びの姿に凄く感動し、マラソンに興味が湧いて「陸上で国体に出たい」という目標を持って、実業団に押し掛けていきました。採用されたリクルートでは1万mでは対抗できなかったのですが、往年の選手が引退し始めたマラソンに空きがありました。マラソンは頑張れば頑張った分だけ、精神力が圧倒的に影響する競技でもあったので、人よりは我慢できると思って手を挙げました。ここでの仕事は走って成績を出すことです。レースは自分との戦いで、好きとか楽しいとかではなく、何か自信を得るための手段として走っていました。近年はいろいろな所で市民マラソン大会が開催され、参加する層も厚くなり、女性が増えてきたことは喜ばしい限りです。地域のアピールにもなるイベントとしてマラソン大会が行われ、楽しまれています。そういう中で、人気の高いマラソン大会に抽選で当たっても、エントリーをしない方もいらっしゃるので、もったいないですね。仕方なく走った割には良い結果が出て、継続する人が多いです。また、仮装して走るなどの面白いランナーやチャリティーを目的とする大会も増えました。チャリティー枠は社会貢献にも役立ち、参加し易いです。実は海外のマラソンの多くはチャリティーなのです。例えば「癌の友達が居る、莫大な治療費が要る、皆で応援してお金を集めよう、だから走ろう!」と言って数十人ぐらいから走り始め、「人が集まってきたね。じゃ大会しよう」と始まったのがニューヨークマラソンです。海外では皆が賛同できる内容で開催し始めることが多く、日本のように陸連や組織、スポンサーやテレビなどが「大会始めます」ということではないです。スポーツの持つ意義を活かして特集スポーツマラソンのすゝめ004Civil Engineering Consultant VOL.277 October 2017