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第18回映画『ゴジラ』19 5 4(東京都)会誌編集専門委員会■概要ゴジラと言えば国会議事堂や東京タワーを破壊し、新幹線をひっくり返すイメージがある。しかし、戦後10年に満たない1954年公開の第1作の『ゴジラ』では、東京タワーや新幹線はまだ存在写真1 DVD『ゴジラ』のパッケージしていない。国会議事堂が破壊されたのは、庶民のうっぷん晴らしとも言われている。また『ゴジラ』は娯楽映画と思われているが、どうやら反核・反戦映画のようだ。当時、第五福竜丸の被爆事故があり「ゴジラ=核の落とし子=人間が生み出した恐怖」にみたてて、核の恐ろしさを訴えている。日本の怪獣映画の元祖で、特撮・パニック映画の傑作として世界でも評価が高く、邦画初の全米公開作品となった。現在までに派生作品を含め30本つぶらや近くの続編等が製作されている。特撮技術も素晴らしく、円谷英二が「特撮の神様」と呼ばれるきっかけとなった作品だ。監督は本多猪四郎、宝田明、志村喬、河内桃子、平田明彦等が出演。日本を代表する作曲家伊福部昭による「ドシラ・ドシラ・ドシラソラシド~」で始まるテーマは、後の作品にも引き継がれた。■あらすじ水爆実験により海底深く埋められていた怪獣が蘇り、東京湾沖合の島で家屋を破壊し住民を殺傷した。政府から派遣された調査団の一行は、そこで怪獣を目の当たりにする。怪獣は島の言い伝えになぞらえ「ゴジラ」と命名された。ゴジラ討伐を決断した政府は、5万Vの高圧送電線を東京湾沿岸に張り巡らせる等の防衛を施すが、ゴジラの吐く白熱光により溶け落ちる。品川に上陸し、辺りの建物等を破壊した後、海中に戻った。有効な対策が無い中、ある化学者が人間に対する不信写真2京浜急行の八ツ山橋から秘密裏に開発した、あらゆる生物を死滅させる水中酸素破壊剤の存在が明らかになる。彼は水爆同様の大量破壊兵器を生み出した自責の念にかられていたが、焦土と化した東京や被災した人々の様子に心を打たれ、使用を決断する。そして自らゴジラがいる海中に潜水服で潜り、水中酸素破壊剤発生装置を作動させる。目的が達成されたことを見届けた後、彼の頭の中だけに残っていたこの大量破壊兵器の設計図をこの世から葬り去るため、自ら命綱を切った。写真3「ゴジラ上陸地点」とあるまちあるきマップ036 Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018