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Consultant278
Project 1 briefプロジェクト紹介ベトナム国ラックフェン国際港建設事業ティハThi Ha日本工営株式会社海外事業本部港湾・空港部■はじめにベトナム国は市場経済へ移行後、海外直接投資を梃子に急成長を遂げ、貨物の輸出入が増加している。しかし、北部ベトナムのメインゲートであるハイフォン(Hai Phong)港は、航路水深が7m程度しかなく、北米や欧州などへのコンテナは、シンガポールや香港で小型船から大型船への積み替えが行われるため、コスト高になり、国際競争力が低下し、今後の経済成長に大きな障害になっている。したがって、北部地域における港湾整備は重要な位置づけになっている。当社はこれまで、ハイフォン港リハビリ事業第1期(1994年)と第2期(2000年)、カイラン(Cai Lan)港拡張事業(1996年)に引き続き、ラックフェン国際港建設事業に関わっている。■ベトナム国北部港湾整備の■現状と課題ベトナム国では経済発展と共に貨物量が増え、北部地域の貨物量は2020年に110~130百万トンまで増加すると予測されている。しかし、北部の主要港であるハイフォン港とカイラン港を合わせた貨物取扱能力は75百万トンであり、取扱能力不足という課題を抱えている。一方、北部ベトナムのメインゲートであるハイフォン港は紅河の河口に位置し、上流からの大量の土砂供給による航路埋没の問題を抱えている。また、ハイフォン市新都市構想において計画されている複数の橋梁により継続運用が困難になるという課題もあり、大型コンテナ船受け入れ可能な港湾施設としてラックフェン地区への展開が求められている(図1)。Hai PhongHanoiKIEN BridgeBinh BridgeH.V. THU Bridge(clearance 25m)Nguyen Trai Bridge(clearance 25m)HoangDieuVu Yen Bridge(clearance 45m)ChuaVeTanVuハイフォン既存港Bach Dang Bridge(clearance 48.4m)Dinh Vu工業団地Ho Chi MinhTan Vu Bridgeラックフェン航路ナムチュウ旧航路ラックフェン港建設地図1ハイフォン市およびラックフェン国際港建設位置図038Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018