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Consultant278
■ベトナム国港湾整備計画と■本事業ベトナム国の港湾開発整備計画は2020~2030年を対象に首相府発令により更新され、これに基づき、ハイフォン市港湾を含む北部港湾開発整備計画(グループI)が運輸省により承認されている。この中のハイフォンの港湾整備計画は、ラックフェン国際港を中心に、2030年までにコンテナ貨物用16バースと一般貨物用7バースを整備する予定である(図2)。建設中ラックフェン国際港は、ハイフォン国際ゲートウェイ港とも称され、前述の16のコンテナバースのうち、2バースが整備中であり、コンテナ船10万DWT(載貨重量トン数)まで対応可能である。本事業は協力準備調査(2009年)とJICA連携詳細設計(2010~2012年)を経て、2013年7月から埋立と地盤改良の工事が開始された。■ラックフェン国際港建設事業本事業はラックフェン地区に国際大水深港を建設すると共に、周辺基礎インフラとしてのアクセス道路や橋梁などを整備することより、ベトナム国において増大している貨物需要や海運市場における船舶大型化への対応を図るものである。これには円借款が適用され、これまで3回(1119.24億円:2011年11月、2 210.51億円:2013年3月、3 322.87億円:2016年3月)供与され、第4回のローンアグリーメント(円借款の具体的実施のために実施機関と相手国政府との間で締結される契約)は2018年を予定している。整備事業の内容は図3及び表1に示すように、4つのパッケージに分けられる。2020年図2ベトナム政府によるラックフェン国際港整備計画図2030年■官民連携案件本事業は、官民連携案件(PPP)であり、公共事業(ベトナム国運輸省管轄下)として、円借款により整備する部分(コンポーネントA)と日本企業がコンテナターミナルの整備・運営に参画し、民間投資として整備する部分(コンポーネントB)で構成される。すなわち、日本の円借款により土地の造成(埋立や地盤改良)、防波堤と防砂堤の建設、航路と泊地浚渫およびアクセス道路や橋梁の建設を行い、民間資金によりコンテナバース、荷役クレーン、ヤード舗装、建屋などの整備を行う、いわゆる上下分離型が採用されている。図3整備事業全体および各パッケージの事業内容■本邦技術活用案件本事業は本邦技術活用(STEP)表1各工事パッケージの契約状況および進捗率(2017年8月末現在)工事パッケージ契約者名着工日施工期間瑕疵期間進捗率PK6五洋建設、東亜建設工業JV2013/07/0952ヶ月2年間97.7%PK8東洋建設2016/04/0630ヶ月N/A62.3%PK9五洋建設、りんかい日産建設JV2016/04/0630ヶ月N/A69.7%PK10東亜建設工業2015/07/0352ヶ月2年間49.7%Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018039