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クは、公共航路上における一般船舶と工事用海上機材や浚渫船等の衝突事故である。事故によって航路封鎖、オイル漏れによる社会環境への影響、隣接する世界遺産(ハロン湾)への影響が懸念されている。そのため、ラックフェン国際港工事を対象とした公共航路における海上PVD地盤改良東側浚渫一般航路一般航路西側浚渫図5航路運用しながらの浚渫作業(左:東側浚渫、右:西側浚渫)CDM地盤改良写真2 PK6コンテナーターミナルヤード埋立と地盤改良(左:2014/04、右:2017/05)工事に関わる法令等が整備され、本事業に従事する各工事の海上安全対策が義務付けられた。■おわりにラックフェン国際港へのアクセス道路と橋梁は2017年9月に開通し、完成式典が行われた。港湾部分は2018年中に供用される予定である。最近、複数の欧米企業や世界銀行等による当事業への視察が増え、ラックフェン国際港と隣接するディンヴー(Dinh Vu)工業団地(図1)も急ピッチで整備されている。また、ハイフォン新都市計画に伴い、同市内にあるハイフォン港の複数港湾ターミナルもラックフェン港地区へ移転される予定である。今後、ベトナム国の港湾整備計画に基づくターミナル整備事業が急務となる。ラックフェン国際港全体の航路および防波堤と防砂堤の公共部分は、日本のODAで整備していることから、同事業の将来開発において、港湾整備およびロジスティックサービス地区等への日本による継続支援や日本企業の参画をベトナム側が期待している。<図提供>図4国土交通省港湾局図7JICAコンクリート蓋水面セルラーブロック(W:3m, L:2m, H:3m)中詰石(15~150kg/pc)被覆ブロックGravel Mat(1~30kg/pc)Core Rubble(15~150kg/pc)図6防砂堤の標準断面および据え付け状況図7ラックフェン国際港完成予想鳥瞰図写真3 梅田大使(前列左から6人目)による橋梁開通式典後の本港湾整備事業視察Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018041