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Consultant278
表5転圧条件工区機種AB摘要モーターグレーダー敷均し厚21cm(仕上厚20cm+余盛り1cm)敷均しタイヤローラ15t2回以上仮転圧マカダムローラ4回一次転圧タイヤローラ15t108二次転圧●適性評価前述の材料試験及び現場施工試験結果を総合的に勘案し、安山岩は粒径40~20mmと20~0mmを3:7の比率で配合すれば、砕石(C-40)相当として活用できると判断しました。1 20?0mmをバケットで計量(2杯)■品質確保に向けた■ストックマネジメント前述の適性評価において、安山岩は砕石(C-40)相当として活用できると判断しましたが、トンネル工事から掘削岩(安山岩)が発生する時期と舗装下層路盤材として使用する時期は、事業工程上タイミングが2 1杯目を混合場所に移す合わないことから、現場で生産した路盤材を必要な時期までストックしておく必要があり、この品質をどのように確保するかが課題となりました。そこで、民間採石製造業者及び文献等による調査結果を踏まえ、トンネル掘削岩を舗装下層路盤材として長期保管を行う場合は、掘削岩は一次破砕にとどめ、下層路盤材としてのストックは短期が望ましいと判断しました。■活用による事業効果トンネル掘削で発生する全量を舗装下層路盤材として活用する単価と、船便による購入材の単価を比較した結果、前者は後者よりも約5割のコスト縮減が可能と確認できました。また、岩手県から報告された宮古地区(国、県、市町村)における砕石の需給動向をもとに、安山岩の舗装下層路盤材への活用に伴う民間採石プラントに対する寄与率を試算してみたところ、約2割程度可能と判断され、社会的影響の低減にも繋がると考えられました。3 2杯目を混合場所に移す5計量確認写真1現場配合状況4 40?20mmをバケットで計量(1杯)6混合■おわりに本検討は、検討当時の砕石の需給動向がその後も逼迫すると予想されていたことから、民間採石プラントとの負担軽減、舗装種別(コンクリート舗装→アスファルト舗装)の変更対応、民間採石プラントへの資源提供を目的として実施しました。最終的には民間採石プラントからの供給が可能となり、実現しませんでしたが、民間採石プラントの不安定な供給に対するリスクマネジメントの一環として有用な検討だったと考えています。なお、トンネル掘削岩(安山岩)のストック材は、その後、他事業に流用して有効に活用しました。Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018045