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???????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????? ?????????????????????????????6「社会資本整備審議会道路分科会建議案説明資料」よりhttp://www.mlit.go.jp/common/001202617.pdf具体的には次の3つに大別できる。●自然環境:山、森林、川、湖沼、湿地帯、海洋、水、土壌、大気、・・・●社会的インフラストラクチャー:道路、橋、鉄道、上・下水道、電力・ガス、・・・●制度資本:教育、医療、金融、司法、文化、人材、ソーシャルキャピタル、コミュニティ、・・・これらがまさにわが国を、社会を支えているのである。そしてよくよく考えれば、環境アセスメントや災害対応を引き合いに出すまでもなく、自然環境は建設コンサルタントの守備範囲であるし、最近ではコミュニティやソーシャルキャピタルも社会資本整備・政策展開の重要なプロセスとして重要な業務となりつつある。社会的インフラストラクチャーの調査・計画・設計業務は十八番中の十八番である。建設コンサルタントの活躍の場は大きく広がっているし、その実績と足掛かりは十分である。この実績、技術・知識・伝統といった力の活用がわが国の危機を救うといっても言い過ぎではないだろう。イノベーションのジレンマと社会資本政策ハーバード大学経営大学院のクリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」もわれわれに勇気を与えてくれる。既存の技術体系を大きく変える、社会に真の変革をもたらすイノベーションを破壊的と定義づけて、考究した古典的名著である。この中で面白い分析をしていて、それは繁栄している大企業からは破壊的イノベーションは起こらないというものである。繁栄している、強い技術と良い顧客を抱えている企業は、株主からも顧客からも改革の要求がなされない(儲かっているし、ニーズにこたえているのであるからそのままでよい)。新しい市場は市場規模も小さく参入の価値がないように見える、また市場の不確実性も高くリスクもあるので、現存する市場の方がより魅力的である、などが背景要因として記述されている。社会資本整備は十分に大きな市場ではあろうが、これまでにも述べてきたように危機に直面する産業でもある。いささか逆説的であるが、困っている産業でこそ世の中に真の変革をもたらすような、大胆な、破壊的イノベーションの可能性が高いと考えたいと思うのは筆者だけであろうか。社会資本整備審議会道路分科会・建議「道路・交通イノベーション?「道」の機能向上・利活用の追求による豊かな暮らしの実現へ?」2017年8月に道路分科会から「道路・交通イノベーション」が5年ぶりに建議された。道路分科会会長としていささかの感慨もあるので、少し解説をして読者の参考に供したい。まずタイトルであるが、イノベーションを全面的に打ち出した。これまで述べたとおり、社会資本政策、とりわけ道路政策から日本を改革したい、危機を救いたいという気持ちを込めたつもりである。構成は、Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018003