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Consultant278
である。軍用ヘルメットの使用目的を考えると、シク教徒のターバンへの絶対的な信頼がわかる。写真1オールドデリーの賑わいターバンインド人はターバンを頭に巻いていると思われがちだが、デリーでターバンを巻いた人は明らかに少数派であるし、それ以外の土地でもあまり見かけた記憶がない。それもそのはずで、ターバンは全人口の2%弱しかいないシク教徒の象徴だからである。2004年から10年間にわたり首相を務め、経済の自由化を推進して今日の経済発展に大きく貢献したマンモハン・シン氏がターバンを巻いていたことを覚えている方がいると思う。意外な事実であるが、独立後のインド首相の中でターバンを着用していた人物は彼だけで、ターバンを身につけた初めての首相であった。初代首相ネルーは白い帽子をかぶり、現モディ首相は何もかぶっていない。シク教徒は勇敢さで知られ、インド軍人の中でヘルメットの代わりにターバンをつけているのはシク教徒インド英語と数字日本人にとって、インド人の話す英語を聞き分けるのは、かなり苦労があると言われている。強い巻き舌から繰り出される発音への不慣れ、早口、イントネーションの違いなどが理由であろう。日本人が中学校から習ってきた英語はアメリカ英語が中心であるため、違和感を覚えるのかもしれないが、慣れてしまえば大きな問題ではない。数字の単位も慣れないうちは大変な混乱のもとになる。世界的には、大きな数字を3ケタごとに位取り、つまりカンマを入れて表記するが、インドでは1,000以上の数字は2ケタごとの位取りになる。インドの新聞で、3ケタに続いて2ケタごとにカンマを入れた数字があったとしても、それはけっして間違いではない。また、新聞や報告書に頻繁に出ているLakh(ラク)とCrore(クロー)という単位は、初めてインドを訪れた外国人にとっては頭痛の種である。Lakhは10万を、Croreは1千万を表している。写真2インド最高の観光地タジ・マハール写真3繊細な加工をした大理石Civil Engineering Consultant VOL.278 January 2018053