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????????????3 ?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????8「社会資本整備審議会道路分科会建議案説明資料」よりhttp://www.mlit.go.jp/common/001202617.pdfや新設に比べるとはるかに低コストであり面的展開がまだ容易であり、コミュニティ参画が必須であるので地域の綜合的安全性の向上やコミュニティ力の強化にも資することが期待できる。当然のことながら、自動運転やICTによる安全性確保策なども重要要素である。このような既存ストックの最大活用には多様な交通手段と利用者との連携・協働、そして道路と沿道宅地との連携など柔軟な空間の使用が不可欠であり、そこに言及したのが「道路の更なるオープン化」である。少し下世話な表現にはなるが、人のために地域のために道路空間を使い倒すわけである。そのために、国道・県道・市町村道という道路管理者の枠組みにとらわれることのない、ネットワークとしてのまた面的な広がりの中での道路交通の最善のあり方を議論する場の設置と活用を提言している。今、全国でメンテナンス会議が、また各小学校区で児童の交通安全のためにPTA・学校、道路管理者と警察が安全性を総点検し、改善していくための場ができているので、それも活用すべきである。終わりに長々と書き連ねてきたが、これからの日本を構想し実現していく上で、社会資本政策は極めて重要であり、そこでの総合プロデューサーは建設コンサルタント、そして行政であること、その延長線上に危機からの脱出もあるだろうということが最大の主張である。もちろん、現実は非常に厳しくなかなか光が見えてはこない。しかし、これまでの意欲的な歩みは小生が関与しただけでも、PI(パブリックインボルブメント)、シーニックバイウェイ、高速道料金政策の社会的受容、道の駅の国民的浸透など誇るべき成功例をたくさん有していることも事実である。そのほかにも多数の挑戦、そして成功があることは言うまでもない。このことを胸に刻んで、勇気をもって日本を、地域を、街を、そして世界をよくするために頑張っていきたい。ノート1先日、中国の一帯一路を特集したテレビ番組で、その中心的政策理念「創新」を技術革新と翻訳していたことには少なからず驚いた。ユーラシア大陸そしてインド洋を横断連結し、中国、アジアそしてヨーロッパを統合する巨大な経済圏の創出という社会や経済のありとあらゆる領域への挑戦を技術革新という言葉で説明しようとしていたのである。イノベーションを非常に狭く解釈し技術革新にとどめておくというわが国の偏狭さを物語っていると思う。参考文献1)J.A.シュムペーター経済発展の理論岩波文庫2)C.クリステンセンイノベーションのジレンマ翔泳社3)宇沢弘文社会的共通資本岩波新書4)道路分科会建議「道路・交通イノベーション」http://www.mlit.go.jp/common/001037348.pdfCivil Engineering Consultant VOL.278 January 2018005