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図5カラーユニバーサルデザインの3つのポイント図6視細胞(桿体細胞と錐体細胞)図7光の3原色/RGBと印刷インキの3原色+黒/YMCK図8錐体の特性と各色覚の感応域スペクトルカラーユニバーサルデザインの3つのポイントCUDOでは誰もがたやすく多様な色覚に配慮したデザインができるように『カラーユニバーサルデザイン3つのポイント』として以下の指針を定めました(図5)。a.出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶb.色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにするc.色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする色覚の多様性とその原理人間は眼の中に、主に明暗を感じる桿体細胞と色を感じる錐体細胞と呼ばれる視細胞を持ち、総合的に視覚を得ています。錐体細胞には捉える波長帯域の違いでL(赤に対応/ R)、M(緑に対応/ G)、S(青に対応/B)の3種類があり、各錐体細胞をセンサーとして得られた電気信号が脳に送られ、そこで光の3原色/ RGBそれぞれの信号差の演算が行われた結果、様々な「色」として認識されます(図6、7)。これに対し色弱者は、3種類の錐体細胞のうちのどれかがなかったり、分光感度特性がずれているために、一般色覚者には見分けられる色でも、同じ色に見えてしまって見分けられないものが出てきます(図8)。・C型(一般色覚)3種類の錐体がすべて揃っている人で日本人男性の約95%、女性の99%以上を占めます。・P型色覚(Protanope)3種の錐体のうち赤い光を主に感じるL錐体が無い人(P型強度)と、L錐体の分光感度がずれてM錐体と似通ってしまっている人(P型弱度)がいます。P型強度の人は図8のようにC型との見え方の差が大きく、P型弱度の人はC型とP型強度の中間になります。・D型色覚(Deuteranope)緑の光を主に感じるM錐体が無い人(D型強度)と、M錐体の分光感度がずれてL錐体と似通ってしまった人(D型弱度)がいます。026Civil Engineering Consultant VOL.279 April 2018