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図2 PCCS色相環とトーン表。配色調和論をベースにした色彩体系。(印刷の関係上、実際とは異なる場合があります)パーソナルカラーパーソナルカラーとは「髪・肌・瞳・唇などの人間の持つパーツの色と調和する個性や魅力を活かすカラー」のこと。近年、ファッションカラーコーディネーターという職業の方が増えて、似合う色を導き出すコンサルティングを行っています。個人差はありますが黄色人種である日本人の肌色は、色相3~7(PCCS色相環、図2)、7~7.5の明度、平均4.0の彩度。十人十色と言いますが、人によって似合う色には幅があります。肌色は「メラニン」「カロチン」「ヘモグロビン」「静脈」の色素の割合で微妙に変化します。色相3~5.5の赤みの多い肌ベースと色相5.5~7の黄みの多い肌ベースの馴染みやすい色は、色相環の上下で大きく2つに分かれます。クールな印象の色相とウォームな印象の色相。その中でも、赤みを含む色が肌色と繋がるか、そうでないかは、色相環の左右で2つに分かれます。又、明度も高明度、中明度、低明度のどの辺りなのか。彩度は高彩度か、中彩度なのか。3属性を分解して分析します。ここで、色だけでなくイメージも絞られてきます。馴染ませたソフトなイメージが良いか、コントラストを付けたシャープなイメージが良いかなどなど。しかし、この似合う色というものはあくまで軸。3属性の色空間にある軸色の周りの色は、配色理論で自由に着こなすことが出来ます。特に大事なのは、色相よりも明度と彩度(トーン)。もっと絞り込むと明度になります。得意な明度を知るだけでも、色選びの幅が広がります。インテリアカラーインテリアカラーを決めるとき、材料選びはとても重要です。特に、クロス(壁紙)選びには拘りたいところです。一般的にクロスは明るい方が広く見えると考えられていて、ほとんどの住宅は、白いクロスが貼られています。しかし、「広く見えるから」という理由だけで、反射率の高いピュアな白いクロスを選ぶと、採光が取れた光のたっぷり入る空間では非常に疲れてしまいます。白も色々あり、少し色味を帯びた優しいトーンの白を選ぶとよいでしょう。又、広く見せるポイントは、壁と天井の色写真3クロスと肌。白い壁紙と肌明度に合わせた壁紙を比較してみる。明度を下げて肌明度に合わせると、落ち着いたインテリア空間に030Civil Engineering Consultant VOL.279 April 2018