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概要

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Project 1 briefプロジェクト紹介ブータン王国における国家地理空間情報作成「幸せの国」の標高差4,000mの地図大田章OTA Akira株式会社パスコ中央事業部技術センター海外技術室/海外技術課主任技師（通常は17時）■ブータンと言えばHappiness）という言葉でも有名なこ034Civil Engineering Consultant VOL.279 April 20182017年6月に眞子内親王殿下がご訪問されたことが日本で話題になった、ブータン王国をご存知の方は多いと思います。しかし、50年以上続く日本の農業技術協力がブータン農業の近代化に大きく貢献していること、日本製の衣類・弁当箱・魔法瓶がブータンの人々の生活に溶け込んでいること、またブータン産の松茸が日本に輸出されていることは、意外と知られていないかもしれません。国民総幸福量（Gross National写真1民族衣装を着たブータンの学生の国は、国を豊かにするために経済面のみでなく、幸福面も重視した取り組みを実施しています。滞在中は以下の取り組みにより、ブータンの伝統を守りつつ生活・健康・環境等にも配慮する姿勢を感じました。・日常生活で民族衣装を着ている人が多い（写真1）・普通教育にはほぼ英語が使われているが母国語教育も重視・毎週火曜日はドライデーと呼ばれる禁酒の日・公共機関の冬の終了時間は16時・国土の35％が環境保全に関わる保護区域・買い物の際に提供されるのはプラスチック袋ではなく紙袋や布袋・魚釣りにはライセンスが必要■地図は便利たとえばブータンについて、「北を中国、南をインドと接する面積約38,394km 2、人口約79.7万人の～」と文章で表現するよりも、図1のように地図を使うことで、同じ内容をより視覚的・直感的に理解できるようになります。国土の多くは山岳地帯で、面積は九州に、人口は佐賀県に相当することが一目で分かるようになります。これが地図を使う利点の一つです。同様に図1からは、ブータンに標高100～7,000mの場所があることも分かります。首都ティンプー市の標高は約2,300mで、市民がいかに高い場所で生活しているかを想像することができます。このように、地図をはじめとする地理空間的な情報は、ユーザーの情報理解度を高めることや、さらなる想像や知識欲を刺激することができます。また、専用のGISソフトを使用すれば、計測・集計・解析、情