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Consultant279

優秀賞[撮影者のコメント]「草の集合住宅」岡山県藤元麻未(撮影地:岡山県岡山市)雪の降る日、通勤途中の土砂崩れ防止ブロックが気になり撮影しました。規則正しく組まれた正方形のブロックには草たちが顔を覗かせていて、そのひとつひとつのブロックが住処にも見えてきて、とても面白く感じました。講評斜面の安定を図る目的のフリーフレーム工法を集合住宅に見立てた感性豊かな作品。土木技術をその目的とは全く異なる視点でとらえており、正に、凍てつく寒さに反してここに暮らす草たちの暖かな住処にも見えてくる。(宇於﨑審査委員長)正方形に縫い合わされた網の目かと思いきや、切り立った山の斜面を留め押さえる法面保護工。数々の桝目に納まる草花が、陳列棚に収まりながら、いろいろな表情を見せています。(知野審査委員)無機的なのり枠工が凍てついた瞬間を切り取り、構造物の役割を切り離して大胆かつクールに風景を再構築している。日常の風景に潜む面白さを引き出すことで、観る者に新たな視点を投げかけている。青いトーンが印象的。(八馬審査委員)冬の雪降る法面の状況からは、寒々とした粗末な枯草の集合ブロック法面を想像するが、雪の早朝撮影の賜物か、染物のような抽象的模様仕上げに表現されている。土木の題材は身近な何処にでもあることを知らされた面白い作品です。(初芝審査委員)まも土砂崩れ防止ブロックを切り取った1枚。土砂崩れから地域を護る人工構造物が何か生命を宿しているように感じられる魅力がある。(野崎審査委員)060Civil Engineering Consultant VOL.279 April 2018