ブックタイトルConsultant279

ページ
64/86

このページは Consultant279 の電子ブックに掲載されている64ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant279

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant279

特別賞「明日に向かう道」秋田県大場建夫(撮影地:秋田県由利本荘市)[撮影者のコメント]故郷の松の木峠にかかる「松の木トンネル」を抜けて隣町に買い物に行ってみました。このトンネルのなかった頃は丸1日がかりで、荷物を背負って峠越えをしていたのです。子供の頃は山を越えて隣町に行くなんてことは考えたこともなかったのですが、このトンネルは周辺の生活範囲を広げてくれました。そういう意味でまさに「明日に向かう道」となってくれました。きっと将来も私たちの生活を支えてくれる道となってくれると思います。講評光と土木構造物が成す一瞬の造形が写し留められました。鋭利で起立した白の連続は、土木構造物の律儀なデザインが為した業。リズム感のある影絵が見事です。「白いカーテン」滋賀県寺尾幹男(撮影地:滋賀県甲賀市)[撮影者のコメント]当青土ダムは琵琶湖に流入する河川・野洲川の上流にあり、流域の洪水被害の軽減や流域市町の用水確保・供給のために建設されたダムです。最近のダム建設は環境や需要と供給やその他の要因などで建設の是非が問われています。当ダム本体はもとより周辺環境もよく整備され、家族等によく利用されています。また当ダムは個性的な形状のダムで変わった洪水吐を持っています。朝顔のような洪水吐に流れる水も濁った水も白いカーテンのように吸い込まれていく様は迫力があり撮影者も吸い込まれるように感じました。講評静かな水面が突如として洪水吐に吸い込まれる幻想的な様子。茶色に濁った水が辺縁部のダークグリーンを経て白いレースのような泡に至るグラデーションとコンクリート構造物の特徴的な造形が捉えられ、非日常感を際立てている。062Civil Engineering Consultant VOL.279 April 2018