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概要

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OVERSEAS 海外事情常夏の国最近「シンガポールに関する特集を日本で放送していた」とよく耳にする。2019 年で在星（在シンガポール）5 年目に突入し、ほんの少しだけ長く滞在している者としてシンガポールについて紹介してみたい。シンガポールは日本の南西約5,200kmに位置し、国土面積は現在719.2km2で東京23区より少し大きい島国である。「現在」としたのは埋立が進行中のため、少しずつではあるが確実にその面積を増やしているからである。北半球に属しているが、ほぼ赤道直下のため明確な季節の区切りはなく、年間を通して気温は25～32℃で日本の夏よりやや涼しいくらいの気候である。写真1は5月に撮影したものであるが、この景色は年間を通じて殆ど変わることがない。北海道にいた頃は、日照時間の変化で四季の移ろいを感じたものだったが、シンガポールでは日の出や日の入の時間も年間を通して大きく変わることはない。朝7時に明るくなり、夜7時半に暗くなる。3～10月は乾季とされているが、その間もスコールに見舞われるため、常に折り畳み傘を持ち歩くのが良いだろう。11～2月は雨季とされており、毎日1度は雨が降り、じめじめとした日が続く。野外での作業が主となる我々地盤調査業者としては雨が降らない方が作業が捗り歓迎だが、一般の人にとっては雨が降る雨季の方が気温が下がるため、若干過ごし易いことだろう。ただ、オフィスやショッピングモールでは強烈にエアコンが効いているので、出かける際にはカーディガンなどの羽織り物を持ち歩く方が賢明かもしれない。寛容な人々シンガポールの人口は約561万人と一見少ないように感じるが、人口密度は2017年時点で8,000人/km2を超え世界第2位となっており、いかに多くの人がひしめき合って生活しているかが分かる。また人種の多様性から、公用語は英語、中国語シンガポールに魅せられてRepublic of Singapore─ シンガポール共和国 ─山城 善郎　YAMASHIRO Yoshiro基礎地盤コンサルタンツ株式会社シンガポール支社写真1　 5月のシンガポール。道路脇に南国らしい大きな木々が植えられており、年中緑の葉をつけている写真2　「 危険！立入禁止！」と英語、中国語、マレー語、そしてタミール語で並記された安全標識海外で活躍する建設コンサルタント技術者が、独特の目線で各国を紹介するコーナーです。040 Civil Engineering Consultant VOL.284 July 2019