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ことをお勧めしたい。ただし、露出の多い服装では堂内に入ることが出来ないため、その際には入口付近にあるショールや腰巻の無料貸出しを利用する必要がある。モスクやその他の寺院を参拝する際は、服装について制約があるので事前に調べておくのが良いだろう。多宗教国家シンガポールには様々な人種が集まっており、同時にそれぞれの宗教が集まっている。仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、分派を考慮すると恐らく数えきれないほどの宗教があり、いたるところに寺院や教会がある。筆者の住んでいるアパートメント近くにもイスラム教のモスクがあり、金曜の夜や彼らのお祭りの期間には、ソンコ(男性が被る帽子)やヒジャブ(女性が顔や髪を隠すためのスカーフ)を身にまとったムスリムの人々が集まり、コーランが流れる。日が暮れる頃、街に流れるコーランに耳を傾けると、異国情緒とはこのことかと実感出来る。観光名所として有名なチャイナタウンにも、仏教の寺院であるBuddha Tooth Relic Temple(写真5)とヒンドゥー教の寺院であるSriMariamman Temple(写真6)が近接して建っている。異なる宗教の寺院が近接していても争いが起こらないのは、信仰する宗教をお互いに尊重しているためだと思う。筆者は特に信仰している宗教は無いが、正月には何となく神社に行って初詣をする人種の一人であるため、シンガポールでも初詣と称してBuddha Tooth Relic Templeを訪れることがある。正面玄関から入ってすぐの壮麗な堂内には金色に輝く巨大な仏像が鎮座しており、大勢の僧侶や参拝客が祈りを捧げている。これを眺めるだけでもなかなか見ごたえがあるが、ここでは絢爛な所蔵品の数々を間近で見ることも出来る(写真7)。日本では撮影禁止とされていることが多いが、シンガポールでは基本的に撮影は自由である。一見の価値があると思うので、来星の際には旅の思い出に是非一度訪問する短期旅行に適した国シンガポールでは人口密度が高いばかりでなく、娯楽も狭い国土に集中しているのが特徴である。先に紹介した寺院などの他に、美術館、動物園、遊園地、繁華街などいたるところに観光資源が存在する。例えば、午前中はインフィニティプールで有名なマリーナベイサンズ(写真8)写真5  Buddha Tooth Relic Temple。外側は赤色で装飾され、堂内は金色を基調とした煌びやかな装飾が特徴的写真7 中央が如意輪観音像。思わず息を呑む美しさで、拝むことで心が浄化される写真6  Sri Mariamman Temple。シヴァやハヌマーンなどの色鮮やかな神々の像が門に飾られているのがシンガポールのヒンドゥー教寺院の特徴042 Civil Engineering Consultant VOL.284 July 2019