ブックタイトルConsultant284

ページ
45/58

このページは Consultant284 の電子ブックに掲載されている45ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant284

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant284

の方へ向かい、マーライオンを見ながら昼食を取り、午後は繁華街に戻って買い物を楽しみ、夕方からナイトサファリに行くというような詰め込んだ予定でも、国土の小ささを考えれば十分可能である。勿論、体力が持つかどうか十二分に検討しなければならない。今回は長く住んでいる者の目線で、少し変わったプラナカン陶器の観光名所について紹介したい。プラナカン陶器とは、鮮やかな配色と独特の模様が特徴的なプラナカン文化を代表するものである。プラナカン陶器と言えばカトン地区が有名だが、今回紹介するThow KwangPottery Jungleでは、他店とは比べものにならない程多くの種類のプラナカン陶器を安価で購入することができる。ここは英国クアクアレリ・シモンズによる世界大学ランキング(2019 年度版)で12位にランクインする南洋理工大学のすぐ近くに位置している。バスなどの公共交通機関でも辿り着くことは可能だが、旅行や出張の際はバスの経路が分かりにくく時間がかかるので、タクシーで行くことをお勧めしたい。Thow Kwang Pot teryJungle に着くとすぐに、多種多様なプラナカン陶器が出迎えてくれる(写真9)。その他の陶器も展示されており、購入することもできる。食器や壺以外にも人型や動物の置物が展示されており、食器に興味がない人も楽しむことが出来る(写真10)。かなり広めの敷地内に陶器類や置物が所狭しと並べられているので、じっくり見るのであれば1~2時間は必要である。また、ワークショップも開催されていて陶器の制作を体験できる。旅行ではスケジュール的に厳しいが、在星の人ならじりじりと暑い中で精神を研ぎ澄ませて陶器の制作に挑戦してみるのも良いかもしれない。さいごにシンガポールでは、物価の高さや都会ならではの忙しさなどに慣れないこともあるが、優しい人々、安全で便利な街、食文化の多様性、娯楽の多さなど、旅行者にとって魅力的な国であることは言うまでもない。また労働者にとっても、勢いがあり商機に溢れる国であることは間違いない。西洋と東洋の文化が混じり合うこの国を是非一度訪れてみてはいかがだろうか。写真8  マリーナベイサンズ(左)。TeamLab による体験型の展示が常設されているアートサイエンスミュージアム(中央)。金融関係を中心とするオフィス街(右側)写真9  定番のティーカップとソーサー以外にも小鉢や砂糖壺等品揃えが豊富なプラナカン陶器。一つ一つ絵柄の表情が違うので手に取って確かめるのがよい写真10  Thow Kwang Pottery Jungle の大小様々な人型や動物の置物。博物館のようで見ていて飽きないCivil Engineering Consultant VOL.284 July 2019 043