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Consultant285
Civil Engineering Consultant VOL.285 October 2019 015日頃から意識して用意しておくことは豊かな人生を送ることにも繋がります。例えば「ゆったり入浴」「自然と親しむ」「ウォーキング」「香りを楽しむ」「趣味を持つ」「リラックスできる場所を持つ」「一日一回笑う」などなど自分が楽しいと思えるものを見つけましょう。うつ病もし、ストレスが解消されず長引く場合、うつ病となることがあります。うつ病は「こころの風邪」とも言われるくらい身近な疾患で、日本では15人に1人が経験すると言われています。もちろんうつ病はストレスだけが原因ではなく様々な要因が重なって発症します。うつ病も他の疾患と同じく、早期発見が何より大切です。自分自身のこころの状態に耳を澄ませましょう。では、うつ病のセルフチェックをしてみましょう。① 毎日の生活に充実感がない② これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった③ 以前は楽にできていたことが、いまではおっくうに感じられる④ 自分が役に立つ人間だとは思えない⑤ わけもなく疲れたように感じる2つ以上が当てはまり、それが2週間以上続いていて、生活に支障が出ている場合は、うつ病の可能性があります。その場合には、メンタルクリニックや精神科等を受診してください。うつ病は、他の疾患と同じく、早期治療が早期回復へのカギとなります。受診をためらって対応が遅れると回復までに時間がかかります。うつ病は「気合い」では改善しません。治療は「休養」「薬物療法」「カウンセリング」が大きな柱となります。ずいぶん前には、メンタルクリニックや精神科を受診することには大きな抵抗があるものでした。産業医として紹介状を書いてお渡ししても、なかなか受診できない方もおられました。頼まれて一緒について行ったこともありました。健康寿命を延ばそう近年、「健康寿命」という言葉が聞かれるようになりました。健康寿命とは「日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。日本では平均寿命が延び、世界で一、二位を争っていますが、人生の後半に寝たきりや要介護の状態で過ごしておられる方々も多くいます。厚生労働省によると、我が国の「健康寿命」は、2016 年に男性72.14歳、女性74.79 歳でした。一方「平均寿命」は男性は81.09歳、女性は87.26歳となっています。平均寿命と健康寿命との差は、「日常生活に支障がある期間」を意味します。現在、この期間は10 年前後もあります。私たちがいつまでも挑戦する日々を続けるためには、やはり健康寿命を延ばすことが大切です。健康寿命を寿命に近づけることを目指しましょう。今回ご紹介した方法を実践していただければ、確実に健康寿命を延ばせます。今、国を挙げてこの活動に取組んでいます。企業も取組み始めました。もちろん私たち一人ひとりが主役です。いつから実践しますか? ゆっくりできる時が来てからですか? いやいや今日からです! 明日からやります、ではなく今から実践しましょう。そして、自分なりの挑戦を楽しんで、いつまでも挑戦を続けましょう!<参考・引用>1) 経済産業省「健康経営の推進」2) 国立がん研究センターがん情報サービス「科学的根拠に基づくがん予防」3) 厚生労働省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」4) 厚生労働省「こころの耳」働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト5) 厚生労働省『うつ対策推進方策マニュアル』図5 日本の平均寿命と健康寿命(出典:経済産業省)