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Consultant285
016 Civil Engineering Consultant VOL.285 October 2019ワーク・ライフバランスの必要性労働基準法改正に伴い、働き方改革を推進する企業が増えている。しかし、ただ単に「帰れ帰れの大号令」を敷いているのみならば、職場にやらされ感が蔓延するとともにチームの疲弊を招き、その働き方改革は成功しないだろう。本論では、働く個人が主体性を発揮し、結果として企業の生産性を向上させるチームのあり方について述べたい。チームで行う働き方改革は、個人のワーク・ライフバランスを実現させ、さらに多様なメンバーがイキイキと働くチームへと進化していく。私がワーク・ライフバランスの必要性に気付いたのは、前職の鉄道会社で工務の仕事をしながらであった。職場では、夜勤を含む不規則な労働時間や働き方が仕事のミスや生産性の低下の間接的な原因になることがあ3 働き方改革のカギを握るチーム術浜田 紗織HAMADA Saori特 集挑 戦株式会社ワーク・ライフバランス/ 執行役員ワーク・ライフバランスコンサルタント挑戦とは個人だけのものではない。チームでの挑戦もある。今、社会的に指向されている働き方改革を事例に、部署レベルから企業の壁を越えるレベルまでの、助け合って改革に挑戦するチームの姿と、働き方改革を実現するチーム術を学ぶ。図1 成功する働き方改革とは“先手を打つ働き方改革”に着手し、各部署の主体性と組織全体の先進性を導く追い込まれた働き方改革先手を打つ働き方改革段階?段階?段階?段階?段階?段階?過労自殺の発生や労基署指導等により取り組まざるを得ない環境が生まれる幹部職から「帰れ帰れの大号令」が発布、組織内に”やらされ感”が醸成される経営幹部は社会への対応に追われ働き方改革に関する指示が後手に回る業務の構造が変わらない・仕事量が変わらないまま労働時間短縮だけを目指す意欲低下とコンプライアンス違反(持ち帰り残業等)が発生する有能な人材の流出・組織全体の意欲低下により、さらに業務負荷が増加する経営層・幹部職が正しい理解を持ち、自らの意識・行動が変化する中間管理職が「上が言うからやる」ではなく「成長と成果のためにやる」と理解自部署に最も必要な取り組みが行われ、経営幹部から評価を受け意欲が向上する現場からのアイデアに基づく組織の業務削減・制度変革・設備投資が行われる多様な人材が能力発揮できる職場環境がさらに整備され組織への信頼度が向上現場が自立して判断・変革・挑戦するようになり、改革が持続・加速する