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Civil Engineering Consultant VOL.285 October 2019 023「伝える」のではなく「伝わる」までを。建設というプロジェクトも、そのひとつひとつが、スケールの大きな挑戦です。その旗印になれるのが、言葉ではないでしょうか。自分たちが目指すのは、どんな成果なのか。そのために果たさなければならない使命は、どんなことなのか。そこで自分たちの強みとなる価値は、どんなものなのか。それを言葉にすることで、みんなが同じ方向を向くことができ、それをブレることなく信じつづけることができ、時には弱気になるココロを奮い立たせることができる。そんな魔法のような言葉は簡単には作れませんが、本稿で紹介した過去の名作コピーや、僭越ながら私の取り組みの一例を通して「伝える」ことではなく「伝わる」ことまでを考えていただけたら、うれしく思います。その違いは実はとてつもなく大きくて、言葉を発する側として「伝える」だけでは伝わったことにはならず、受け取る側の立場になってその言葉が「伝わる」まで機能して、初めてコミュニケーションが成立します。そのことを意識するだけで、きっと自分が発信する言葉が変わってくるはずです。さて、私が伝えたいと思っていることが、きちんと伝わっているといいのですが(笑)。写真1 築93 年の廃校を再生させた施設からは、雄勝の美しい海も眺められます。写真2  校舎の裏山に入って、森の中を探検する子どもたち。山は資源だと学びます。写真3  漁師の船に乗って、海で自然の循環を学びます。さばくのも、自分たちの手で。