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Consultant285
Civil Engineering Consultant VOL.285 October 2019 037た。なお、国土交通省や長野県のマニュアルに基づき、「超低周波音」は「低周波音」に、「重要な史跡」は「文化財」にそれぞれ変更しました。図書では、調査予測評価の結果を示すとともに、遮音壁の設置等の環境保全措置を行うとし、水環境及び動植生態系に関して事後調査と言われる工事中及び道路供用後の追跡調査を行う旨を示しています。これに対し、環境保全の見地からの意見を有する者や知事、関係省庁より意見が示され、騒音や貴重動植物種の監視等が追加されました。今後、実際の建設工事を行うにあたってこれらの対応が必要となります。なお、改正アセス法では、報告書手続が追加され、工事完了後にその結果を報告・公表する旨が規定されています。■ 合意形成が進む社会へ道路事業では以前よりPI(パブリックインボルブメント)の導入など、計画段階における住民等との協議手続が積極的に行われており、その考え方や方法を示したガイドラインが存在しています。伊駒アルプスロードにおいても、計画の策定に当たってガイドラインに準じた住民協議を進め、その中で改正アセス法により新設された計画段階環境配慮書手続もあわせて行いました。昨今では、道路以外の事業となる発電所におけるJFF(ジョイントファクトファインディング)でも、早期段階での住民との協議や合意形成の有効性が示されています。更に、平成27(2015)年の「国連持続可能な開発サミット」で、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指し、令和12(2030)年の達成年に向け、先進国を含めたすべての国際社会に対する開発目標としてSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、ここで示されている目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』にも通じるものがあるといえます。環境影響評価は改正により制度の充実化が図られました。今後も、将来に向けてより良い社会を実現させる一環として運用されるとともに、制度のより一層の発展が期待されます。図7(左) SDGs(持続可能な開発目標)図8(右) 目標17『パートナーシップで目標を達成しよう』影響要因の区分環境要素の区分計画段階環境配慮事項廃棄物等文化財(史跡)人触れ景 観生態系植 物動 物日照阻害地形及び地質水象(地下水)水象(河 川)水質(水の汚れ)水質(水の濁り)(超)低周波音振 動騒 音大気質(粉じん等)大気質● ● ● ●● ● ● ●環境影響評価項目● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ● ● ●表2 環境影響評価実施項目図6 主な環境影響評価実施箇所駒ヶ根IC小黒川SIC国道153号中央自動車道西宮線国道361号(一)沢渡高遠線(一)内ノ萱伊那線(一)伊那北殿線広域農道広域農道(一)南箕輪沢渡線(一)宮田沢渡線(主)駒ヶ根駒ヶ岳公園線(一)伊那駒ヶ岳線(主)伊那インター線(一)車屋大久保線(一)栗林宮田停車場線(主)駒ヶ根長谷線(主)伊那生田飯田線JR飯田線国道153号国道361号ナイスロード村道12号線村道16号線田畑伊那北伊那市下島赤木宮田大田切駒ヶ根小町屋伊那福岡沢渡天 竜 川天 竜 川三峰 川太田切川駒ヶ根市宮田村伊那市南箕輪村伊那市青島駒ヶ根市北の原伊那市原新田伊那市下殿島宮田村中越宮田村大久保宮田村大田切駒ヶ根市赤穂(大田切)中越の榧の木中越遺跡伊那市下殿島地区三峰川榛原河川公園北の城橋大久保ダム太田切川堤防上三峰川サイクリング・ジョギングロード伊南バイパス伊駒アルプスロード L≒ 11. 6㎞ 伊那バイパス(事業中)凡 例凡 例その他主要な道路河川一般国道未整備区間高速道路主要地方道行政界都市計画対象道路事業実施区域JR飯田線大気質・騒音・振動・低周波音・日照阻害の予測地点(ただし、低周波音は駒ヶ根市赤穂(大田切)のみ、日照阻害は駒ヶ根市赤穂(大田切)、宮田村大田切のみで予測)人と自然との触れ合いの活動の場この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図を複製したものである。(承認番号 国地情複 第934号)景観の眺望点文化財0 500 1000 2000 3000mN