ブックタイトルConsultant285
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Consultant285
ット施工監理者としてしばらく現場に滞在しました。施工現場は丘陵地にあり非常に眺めは良いのですが、日中は非常に暑く、現場を歩くと汗が滝のように吹き出します。現地の地盤はシルト分を多く含む赤土で、雨が降るとぬかるみが発生し、場内のダンプ等の運行が難しくなってしまい、施工が滞る場合があります。前述したように雨が非常に多いため、6~8月とされる雨期に工事が遅れないよう、機械台数の確保などの降雨対策を行っています。ひっ迫する最終処分場パラオには国営の処分場がありますが、既に廃棄物の埋立容量は限界を越えており、土堰堤の嵩上げを行いながら延命化を図っています。この処分場は観光港に隣接しており、処分場に登ると、きれいな海と悪臭を放つ廃棄物の対比が不思議な光景となってみられます。新しい衛生的な処分場の建設は必要不可欠なものであり、今回の日本の無償資金協力事業はパラオ政府より非常に感謝されています。このような処分場がひっ迫する状況や不法投棄対策は、他の多くの途上国でも同様であり、処分場をはじめとした廃棄物管理施設が、今後更に必要とされています。最終処分場建設工事パラオ政府の要望に応え、日本は無償資金協力事業として、今後20 年以上にわたり廃棄物の受け入れが可能な処分場の建設を行うことになりました。私はこのプロジェクトの主担当として調査・設計・入札業務を実施しました。現在は施工業者が決定し、2020 年夏の竣工を目指して建設工事の段階に入っています。私もスポなお、パラオはアメリカへの渡航がビザなしで可能なため、多くの若者が職を求め海外に出ています。そのため、国内の労働力は海外からの移住者が担っているという側面があり、現地サブコントラクターの作業員の人種構成はパラオ人、フィリピン人、バングラデシュ人が同数程度となっています。また個人的には、パラオ人はマイペース、フィリピン人は陽気で器用、バングラデシュ人は素朴で一生懸命という印象を受けました。写真6 コロール州のリサイクルセンター写真7 リサイクルセンターでのガラス工芸品の作製写真8 既存処分場の風景044 Civil Engineering Consultant VOL.285 October 2019