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「ビリギャルは元々頭がよかっただけなんじゃないか?」というようなことを、本当によく、言われる。そのたびに、当時恩師とした会話を思い出す。「さやかちゃんさ、君がもし慶應に本当に受かったら、周りの人はなんて言うと思う?」「えー、きっとみんな喜んでくれると思う!」「残念ながらきっとそうはならないよ。君がもし慶應に本当に受かったら、周りの人はきっと途端にこう言い出すだろう。『さやかちゃんはもともと頭がよかったんだね』って。じゃあ、君が同じだけの努力をして、同じだけの実力をつけて、慶應に受かるはずだったのに試験当日熱を出して、慶應に落ちたとしようか。つまり、プロセスは同じでも、結果だけが違ったとする。すると周りの人はなんて言うと思う?」「きっと悲しんでくれると思う」「残念ながらそうもならない。きっと多くの人はこう言うだろう。『ほら、どうせ無理って言ったでしょ』ってね。君が思っている以上に、周りの人は結果からしか判断してくれないのだということ。君がどれだけ頑張ったか、どれだけ下から必死で這い上がってきたのか、なんてことはみんなどうでもいいし、見てくれないんだよ」恩師はそんなことを言っていた。私は意味が分からなかった。そうかな。きっとそんな風にはならないだろうな、受かったらみんな喜んでくれるし、落ちたら悲しんでくれるはず。先生の言うような冷たい人は、私の周りにいないと思うな、と心の中で思っていた。先生は続けてこんな風に言った。「でもね、何が一番重要かっていうと、死ぬ気で何かを頑張ったという、その経験こそが君にとって一生の宝になるよ」この言葉の意味を、私は7年後、恩師が私の大学受験のときの話を出版したときに、ようやく理解することができた。そして今、みなさんに一番伝えたいことは、「私にあったのはもともとの地頭ではなく、自己肯定感だった」ということだ。自己肯定感とは、私だったらできるっしょ!やってみ小林 さやかKOBAYASHI Sayakaプロフィール1988 年3月生まれ、名古屋市出身。『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴・著)の主人公であるビリギャル本人。高2 の夏に小学4 年レベル、偏差値30 の学力しかなく、教師に「人間のクズ」と呼ばれたことも。その後、1年で偏差値を40上げ、慶應義塾大学に現役で合格。卒業後はウェディングプランナーとして仕事をし、2014 年にフリーランスに転身。現在は講演、高校現場でのインターン、学生・親向けのイベントやセミナーの企画運営など幅広い分野で活動中。2019 年3月には、自身初の著書『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(マガジンハウス)を出版し、2019 年4月より、教育学の研究のため大学院に進学。挑戦特集挑戦って最高!006 Civil Engineering Consultant VOL.285 October 2019