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022 Civil Engineering Consultant VOL.287 April 2020ました。2つの市に共通するのは、第二次世界大戦の空襲を免れた城下町であること。こうした町には老舗個人店もあり、町のうるおいとなっています。現地を歩いてみると、その思いを強く持ちます。10?20 年で変わった「カフェの潮流」人気業態の潮流を歴史の視点で整理しましょう。敗戦後の混乱が落ち着き、世の中が活気を取り戻した昭和30 年代以降の喫茶業界は、10~20年で潮流が変わりました。十数年前にこれを教えてくれたのは、元ドトールコーヒー常務でフードビジネスコンサルタントの永嶋万州彦さんですが、少し筆者なりにアレンジして紹介します。・ 1960年代 「コーヒー専門店」(個人店)の時代・ 1970年代 「コーヒー専門店」(チェーン店)の時代・ 1980 年代~1990 年代半ば 「セルフカフェ」(ドトールが中心)の時代・ 1990 年代後半~2010 年頃 「シアトル系カフェ」(スタバが中心)の時代・ 2010 年代以降 大手チェーン店の時代、「喫茶店」の復権あくまで潮流で、他の業態も存在感がありました。1960 年代~1970 年代は「歌声喫茶」「シャンソン喫茶」「ジャズ喫茶」といった音楽系喫茶店も人気でした。前述したスタバやタリーズはシアトル系で、今でも繁盛店ですが、一方でコメダ珈琲店や星乃珈琲店(ドトール系)といった大手喫茶店も人気。スタバ、ドトール、タリーズはセルフサービス、コメダと星乃はフルサービスと呼ばれる、店員が注文を取りに来て飲食も運ぶ業態になります。人間関係が濃密だった「昭和の喫茶店」歴史を振り返ったついでに、「昭和の喫茶店」と「平成・令和のカフェ」(個人店)をイメージの視点で紹介しましょう。このうちの「人間関係」は、昭和の喫茶店では男性店写真4 「 スターバックス コーヒー 福岡大濠公園店」(2019年6月)写真5 「 ロン」のタマゴサンドとブレンドコーヒー(2019年6月)業態昭和の喫茶店平成・令和のカフェ店のつくり情緒的個性的ドリンクの中心ブレンド、アメリカン、アイスコーヒーフラペチーノやスムージーなど多種多彩コーヒーの横顔茶褐色で寡黙ラテアートやデザインカプチーノで主張フードの中心スパゲッティ、カレー、サンドイッチカフェごはん、ワンプレートランチ座席の構成カウンター席+テーブル席テーブル席店主像元サラリーマンのベテランが多い20 代や30 代の若手も多い人間関係カウンターでは、愚痴もこぼせるフレンドリーだが、立ち入らない表2 「昭和の喫茶店」と「平成・令和のカフェ」個人店のイメージ(『カフェと日本人』をもとに筆者加筆)