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Consultant287

024 Civil Engineering Consultant VOL.287 April 2020はじめに本州と九州の結節点にある福岡県北九州市は、官営八幡製鐵所に代表される製造業を中心に産業が発展した結果、九州初の政令市となり、4大工業地帯のひとつとして、九州のみならず近代日本のものづくりをリードしてきました。そのような大都市でありながら、足立山や皿倉山などをはじめとする山並みを背後にひかえ、周りは周防灘、響灘に囲まれるなど、豊かな自然環境にも恵まれた地域となっています。本市では、このような恵まれた条件を活かし、北九州市に住んでみたい、今後も住み続けたいと思えるようなまちづくりを目指して、様々な取り組みを推進しています。こうした取り組みの中でも、本市のシンボル公園に位置づけている勝山公園において、全国で初めて公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して導入されたカフェ、珈琲所コメダ珈琲店の事例について、経緯や導入後の状況などを紹介いたします。公園に民間施設?公園に公園管理者以外の者が公園施設を設置できるのか? 答えは「Yes」です。都市公園法第五条第一項に基づき許可を受けた場合、設置が可能となります。これは従来からあった制度で、設置管理許可制度と言われるものです。しかしながら、これまでの行政は、民間事業者が公園で事業をすることに対して積極的に門戸を開放してきませんでした。平成28年に「新たな時代の都市マネジメントに対応した都市公園等のあり方検討会」の最終取りまとめで、『より柔軟に都市公園を使いこなすためのプランニングとマネジメントの強化』の具体策として、民間事業者による収益施設の設置促進と公園の質の向上への還元等を推進することが重点施策のひとつとしてあげられました。これらの施策等を受け、翌年6月に都市公園法が改正され、Park-PFIが生まれました。5 新たなにぎわいを生み出すカフェの力?北九州市勝山公園におけるPark-PFIを活用したカフェ導入の事例?上田 治史UEDA Harufumi特 集コーヒー/カフェ/まち北九州市/ 建設局/公園緑地部/ 緑政課/みどり・公園活性化係長福岡県北九州市の勝山公園は全国で初めてPark-PFI を活用し、公園内にカフェを導入した。カフェを導入した経緯と、公園内にカフェがあることによって生まれる効果や、行政や民間事業者の思いを紹介する。写真1 整備前の勝山公園