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Civil Engineering Consultant VOL.287 April 2020 0273つ目は、安心安全な空間の提供です。カフェができる前も照明灯が整備されており、通常の明るさはありましたが、夜の公園はひっそりとし、やはり少し怖いものでした。そこにやさしい光を放つカフェが出現したのです。そこに人がいるという安心感が、夜間の公園利用者に安心と安全を提供しているのです。実際に利用者からも、公園にカフェがあることで、夜も安心して通行できるという声を聞きます。なお、営業時間は午前7時から午後11時です。民間事業者の思い全国で「珈琲所コメダ珈琲店」を展開する株式会社コメダの石塚さんに、勝山公園への出店で感じたこと、公園・カフェへの思いなどをお聞きしましたので、ここでご紹介させていただきます。「情報が飛び交うストレス社会の今、人々は『くつろぎ(やすらぎ)』を求めていると思います。コメダ珈琲店は『くつろぐいちばんいいところ』をコンセプトに全国各地に展開しておりますが、公園内に出店することは念願でした。公園の素敵な環境(景色・風・やさしさ)が加わることで、通常出店ではつくることができない『素敵な空間・素敵なコメダ珈琲店』をつくることができました。そこで本を読んだり、お友達とおしゃべりしたり、家族でモーニングを楽しんだり、そういう姿を見てこの北九州勝山公園に出店して良かった! 間違ってなかった! と確信しました。事業が社会貢献になるこのPark-PFIは、素敵な公園の整備や管理に還元できる素敵な仕組みです。この素敵なPark-PFIが全国各地に広がればと願っております。」公園の新たな価値観公園は、緑があって遊具があって子どもが遊ぶ場所から、様々な世代が集う場所へと変化してきています。公園の利活用についても柔軟になり、民間事業者が参入しやすく、公民が連携しながらにぎわい創出に取り組める仕組みができています。大阪市の天王寺公園や豊島区の南池袋公園など、おしゃれで素敵な公園では、自治体や民間事業者、地域住民の方が、共に工夫を凝らし、様々な制度を用いて施設の整備や運営管理を行い、まちににぎわいをつくりだしています。もちろん公園は、みんなのものであって、一企業や一部の人だけのものではありませんが、公園で稼いでもらって、それを公園の維持管理やより良い運営などに還元してもらえる仕組みは、公園の新たな価値観を生み出すための有効な手段です。それを実現するPark-PFIは、民間事業者にも自治体にもメリットがあり、有効な制度となることから、今後もそれを活用した公園の施設整備が全国で進んでいくと考えます。その中で我々自治体の人間が忘れてはならないことは、Park-PFIはあくまでも、公園の施設整備のための手段のひとつであり、目的ではないことです。市民ニーズやその公園に必要な施設を見極めながら、民間事業者と協力し、施設を整備していくことを忘れてはいけません。その中で休憩や飲食を提供できるカフェの果たす役割は、大きいと感じます。様々な形態のカフェが公園利用者をひきつけ、公園ににぎわいを生み出す核となることを願っています。「珈琲所コメダ珈排店 北九州勝山公園店」は、勝山公園や紫川を眺めながら、ゆっくりとくつろぐことができる最高のロケーションにあります。ここで飲むコーヒーは最高ですよ。ぜひ勝山公園店へお越しください。最高の眺めと、くつろぎでおもてなしいたします。写真5、6 2018 年の勝山公園のイルミネーション