ブックタイトルConsultant287

ページ
63/86

このページは Consultant287 の電子ブックに掲載されている63ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant287

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant287

優秀賞講 評広大な大阪駅で、さまざまな人達がさまざまな目的を持って電車を待っている。家路を急ぐ人もいれば、急用で出かけることになった人もいるだろう。デート帰りの別れの時を迎えているカップルもいるに違いない。大阪駅は昨日も今日も、そして明日以降も構内にいる総ての人の思いを飲み込んで動き続けている。[撮影者のコメント]「プラットホーム」大阪府 山根 淳市(撮影地:大阪府大阪市)(宇於﨑審査委員長)(八馬審査委員)JR大阪駅のプラットホームに停車しようとする電車とそれを待つ長い乗客の列。2010年に取り付けられた大屋根の下では各方面行きの電車を待つ人びとの姿。駅構内のせわしなさと喧騒をうまく切り取っている。水平方向に流れる鉄道車両と、その列車に乗り込むために待機している人。それらがまばゆい照明の中に重層的かつ高密度で存在しています。現代の大都市の日常が切り取られているのに、なつかしい未来を感じました。(初芝審査委員)手前の電車は動き出しているが、偶然にも全て電車はホームに入っており、手前のホームに電車を待つ人々は正しく列を作っている。よく見ると人々のそれぞれ違う立ち位置、立ち姿が見る側に想像させ、同時に駅の喧騒が伝わる巨大な駅ホーム全体を引き締めている。(野崎審査委員)大阪の交通の要衝である大阪駅。多くの様々な人々が利用し、大阪の暮らしや経済を支えていることがよくわかる。(知野審査委員)欧米の駅舎ホームの賑わいかと思いきや、近年の大阪駅の風景とは驚きです。旅客ホームの空間を上方から美しく眺めることができるのは我が国はもとより欧米でも限られるのではないでしょうか。Civil Engineering Consultant VOL.287 April 2020 061