ブックタイトルConsultant287

ページ
64/86

このページは Consultant287 の電子ブックに掲載されている64ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant287

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant287

特別賞講 評岐阜県の飛騨川中流にある下原ダム湖の湖面に映る青空と白い雲。ダムに向かって暗くなり手前の明るさを際立たせている。わずかな波で雲の輪郭が崩れ、白い絵の具を垂らしたようで水彩画のようにも感じられる。講 評「夜明けの棚田」新潟県 中野 金吾(撮影地:新潟県佐渡市)[撮影者のコメント]世界農業遺産認定の急峻な里山の棚田です。自然に形成されたものではなく、すべて人の手によって造られています。江戸時代に開田が進み、その形状を残しながら受け継がれてきました。機械作業が困難ながら、一人ひとりが棚田の保全に取り組んでいます。その芸術的形状は周囲の自然と一体化していて感動します。越佐海峡を昇る朝日や雲の彩りは、いつも美しく新鮮で心を穏やかにしてくれます。やがて朱鷺が舞い一層美しい姿を見せてくれることでしょう。佐渡島の世界農業遺産である岩首昇竜棚田において、明け方の長時間露光撮影で自動車のヘッドライトが光の線となって映り込み、稲にも光があたって幻想的な姿を見せた。美しい風景に時間を取り込んだような作品。[撮影者のコメント]普段は少し暗く、さみしく感じて通り過ぎるだけのダムでしたが、なみなみと水を湛えた水面に写る空と、歴史を感じさせるダムの佇まいが印象的でシャッターを切りました。「空をも湛える」岐阜県 曽出 のどか(撮影地:岐阜県下呂市)たた062 Civil Engineering Consultant VOL.287 April 2020