ユニバーサルデザイン
-すべての人に気配りを-バリアフリーを越えて-

ひとにやさしい土木施設とは？その答えを見つけるのは、容易ではない。
高齢者や障害を持つ人たちが安心して暮らせるように、様々な障害を取り除くバリアフリーの考え方が浸透してきている。
バリアフリーという言葉は、住宅建築や公共建築物の設計の際に登場し、最近では広く一般市民にも知られる言葉となった。
一方、バリアフリーの概念が、「高齢者」や「障害を持つ人」など、限定された人々にとっての空間づくりとして受け取られている現実に対して、できる限りすべての人に利用可能な空間、製品、建物をデザインするというユニバーサルデザインという概念が登場した。
建築や土木の分野においても、バリアフリーからユニバーサルデザインへ設計の考え方が変わりつつある。
21世紀は、「ひと」にとっての社会資本整備のあり方がますます問われる時代になるだろう。本特集がひとつの示唆となることを願う。

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