土木遺産II
アジア編
世紀を越えて生きる叡智の結晶
社団法人 建設コンサルタンツ協会『Consultant』編集部 編
ISBNコード:978-4-478-00309-1

古来より独自の思想で造り使われ続けている重厚な土木遺産や、そこにヨーロッパの近代技術が伝わり風土と融合して、さらに新しい魅力を醸し出している土木遺産…。
アジアの文明や生活を支えつづけてきた土木遺産には、混沌とした中にも、先人たちの知恵と工夫、そして歴史が息づいている。
好評のヨーロッパ編に続く第2弾のアジア編。
目 次
芍陂(しゃくひ) 中国・安徽省寿県(紀元前591年完成)
地元民の生活に溶け込む中国最古の巨大水利施設
蘇州 中国・江蘇省蘇州(紀元前514年完成)
悠久の繁栄を続けてきた美しい水郷都市
都江堰 中国・四川省都江堰(紀元前200年頃完成)
創建者の智恵を守り続けてきた水利施設
安済橋 中国・河北省石家荘(600年頃完成)
中国が誇る匠の技術が造ったアーチ橋
西湖の土堤 中国・浙江省杭州(825年頃白堤完成/1090年頃蘇堤完成)
いにしえより国民の憧れだった西湖の美しさは今も
通恵河 中国・北京(1293年完成)
北京の原形・大都を世界通商の中心地にさせた運河
昌徳宮の秘苑 韓国・ソウル(1460年完成)
朝鮮王朝歴代王たちの研鑽の場となった静寂な庭園
華虹門 韓国・水原(1796年完成)
水と敵からの侵攻を防いだ華城の北水門
阿里山森林鉄道 台湾・阿里山(1913年完成)
木材運搬から観光へ、時代の変遷のなかで走り続ける登山鉄道
烏山頭ダム 台湾・六甲(1930年完成)
統治時代、日本が建設した穀倉平野の巨大水がめ施設
ホイアン ベトナム・ホイアン(16世紀頃建設開始)
国際貿易港として栄えた木造の町並み
ロンビャン橋 ベトナム・ハノイ(1902年完成)
爆撃の爪あとが残る首都ハノイの鉄道橋
西バライ カンボジア・シェムリアップ(1020年頃完成)
アンコール王国繁栄の源となった巨大な貯水池の謎
プラプトス橋 カンボジア・コンポンクデイ(1200年頃完成)
アンコール王国の繁栄を想像させる幻の石橋
チャオプラヤ運河網 タイ・バンコク(1771年建設開始)
デルタを生かした米輸出が繁栄をもたらした天使の都
泰緬鉄道 タイ・カンチャナブリ(1943年完成)
戦争の混乱から生まれ、観光の人気路線に
バリ島の棚田 インドネシア・バリ島(9世紀頃拡大開始)
古代から形を変えずに受け継がれた棚田の叡智と美観
タージ・マハル庭園 インド・アグラ(1653年完成)
皇帝たちの思いを込めたイスラム様式の華麗な墓廟庭園
ダージリン・ヒマラヤン鉄道 インド・ダージリン(1881年完成)
狭いゲージで天空の町へと駆け登るトイ・トレイン
ハウラー橋 インド・コルカタ(1943年完成)
聖なる川フーグリを一またぎする巨大な橋
巻末資料 土木遺産年表
執筆者と参考文献等一覧表
写真撮影者一覧表


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