世界の土木遺産

ダージリン・ヒマラヤン鉄道(インド・ダージリン)
町と共に生きるダージリン・ヒマラヤン鉄道
■ 町と共に生きるダージリン・ヒマラヤン鉄道

天空の町へと駆け登る「ダージリン・ヒマラヤン鉄道」

標高1800m付近 クルシオン駅に向う山間を走る列車と狭い道路に車が行き交う
■ 標高1800m付近 クルシオン駅に向う山間を
走る列車と狭い道路に車が行き交う

ダージリン・ヒマラヤン鉄道はカルカッタから北500kmに位置するニュージャリパイグリからダージリンまでの全長約88km、標高差約2,260mを走る山岳鉄道である。
アジアで最初に鉄道が開通した国インド。アジア最大規模であるインドの鉄道網は6万kmに及び、世界では第2位の規模を誇る。インドの鉄道創業は1853年のボンベイ〜ターナー間に始まり、現在における営業収益は国庫補助なしに黒字を示している。
工事は1879年5月に着手され、1881年7月にはシリグリ〜ダージリン間が開通した。これによりカルカッタ〜ダージリン間は片道約24時間で往来できるようになった。馬を主な交通手段としていた当時にあって、ダージリン・ヒマラヤン鉄道は大幅な時間短縮をもたらし、精神的な苦痛も緩和することで利用価値は高くなっていった。1962年にはシリグリから南8.4kmに位置するニュージャリパイグリまで距離を延ばし、現在のダージリン・ヒマラヤン鉄道(全長約88km)となった。1999年、ダージリン・ヒマラヤン鉄道は世界遺産に登録された。

【アクセス】
インド北東部のコルカタより北に約530km。列車で約10時間で「ニュージャルパイグリ駅」へ。

【地図】
googleマップでダージリン・ヒマラヤン鉄道の位置を確認する

「Consultant」226号

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「土木遺産II アジア編」 <<コチラにも掲載されています。
「土木遺産II アジア編」
ダイヤモンド社刊

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