世界の土木遺産

ハウラー橋(インド、コルカタ)
上流からみたハウラー橋全景
■ 上流からみたハウラー橋全景

聖なる川を一跨ぎ「ハウラー橋」

カルカッタ側橋詰近くのガート(階段護岸)で沐浴する人々
■ カルカッタ側橋詰近くの
ガート(階段護岸) で沐浴する人々

最近はインド風にコルカタと呼ばれることが多いインド東部の商都カルカッタは、都市圏人口1,300万人を擁するアジアのメガシティーの一つであり、インドの東の玄関口にあたる。カルカッタは、聖なる川ガンジスから分岐するフーグリ川に沿って発展した都市である。そのカルカッタと対岸のハウラー地区を繋ぐのが「ハウラー橋」である。
ハウラー橋はカンチレバー方式と呼ばれる形式の鋼橋である。橋の長さは655.94m、取り付け道路を含めると全長705mとなる。また道路部の幅は約22m、両側にある歩道部が約5mで、全幅は約32mとなる。
1943年の開通時、この橋は旧来の浮き橋に対して「新ハウラー橋」と呼ばれていた。しかし1965年、アジア人としてはじめて1913年にノーベル文学賞を受賞した詩聖、ラヴィーンドラナート・タゴールにちなみ「ラヴィンドラ橋」と改名された。(ハウラー橋とは、英語で呼ぶ場合の通称)なお、開通当時は路面電車が通っており、その頃のハウラー橋は、同種の橋としては世界で有数の、アジアでは最大の457.5mの中央径間を誇る橋であった。

【アクセス】
インド国鉄ハウラー駅、フーグリ川の船着場ハウラー駅から約500m。

【地図】
googleマップでハウラー橋の位置を確認する

「Consultant」235号

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「土木遺産II アジア編」
ダイヤモンド社刊

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