タージ・マハルは第5代ムガル帝国皇帝であったシャー・ジャハーンが、最愛の妻ムムターズ・マハルのために作った白亜の墓廟と、その前に広がるイスラム様式のチャハルバーグ(水路により4分割された庭園)からなる墓廟庭園である。1631〜53年の22年におよぶ歳月をかけて、当時の首都であったアグラのヤムナ河畔に建造された。
長方形の庭園の中央には正方形のチャハルバーグを配置し、北側には墓廟を中心としてモスクと集会所の建築物、南側には正門と前庭そして128室の部屋が配置されている。水路の中央には噴水が連なっており、水路の広さと噴水の多さに、フーマユーン廟建設から80年間の技術の進歩がうかがえる。更にこの噴水は建設当初のものが今でも立派に機能している。
イスラム様式の最高傑作といわれる白亜の墓廟。その前面にある樹木の緑と歩道の赤と水路の青が織り成す幾何学文様の庭園は美しい。世界遺産タージ・マハルには毎年60万人以上が見学に訪れる。
【アクセス】
アグラはニューデリー南へ約200km。航空機で約1時間、列車の特急では約2時間、バスで約5時間。
【地図】
googleマップでタージ・マハル庭園の位置を確認する
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