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近年、「デザイン」といった言葉を、
インフラ整備と共に聞くようになりました。
「デザイン」の定義は諸説ありますが、
言葉の使われ方を踏まえ、
「文化や風習・地域の特性に合わせて、
人が心地の良さを感じる空間作り」と定義してみます。
「人が心地の良さを感じる」をデザインとは、
計画や設計、施工のなかで、
地域や場所の課題を解決していくことにより、
実現されるものだと考えます。
作り手は、各インフラ施設の目的などを踏まえつつ、
「用(機能性・使いやすさ)・強(耐久性・安全性)・
美(芸術性・美観)」のバランスを考え
最適解を探します。
一方、ライフスタイルが多様化する昨今、
デザインが必要とされる領域は、かたちづくりだけでなく、
人の活動に関わる社会的な仕組みまで拡がりつつあります。
デザインについて考えることは、
インフラの新たな展開への手掛かりになるかもしれません。
近年のデザインに関する話題を通して
インフラのデザインについて考えてみたいと思います。
表紙:南池袋公園
(東京都豊島区)
撮影:松元涼子
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