里地
-原風景を守り育てる-
雑木林、田んぼ、小川といった身近な自然に恵まれ、長い歴史の中で、「手入れ」による自然と人が共生した暮らしが伝えられてきたところ、そんな日本のふるさとのような地域が「里地」である。
過疎化、高齢化、農林地の放棄などによる里地の荒廃は、ふるさとの原風景を喪失させたといっても過言ではない。しかし、その一方、ふるさとの原風景の中で、持続的な生産と消費が可能な豊かな里地の中で、働き、暮らしたいと願う都市住民が増えているのも事実である。
里地の文化を守りながら、ふるさとを異にする人と人、人と自然とが共生・共存する地域のありようを模索する活動が各地で営まれている。
今、ふるさとの原風景を守り育てる、新たな里地づくりが始まっている。
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