土木施設×Re
わが国の土木施設は、時代の要請にこたえながら蓄積され、
膨大な数の構造物が存在している。
それらの中には、
建設されてから50年以上経過してもなお現役で使い続けられているもの、
機能が追加され進化するものもあれば、
需要がなくなった、機能を果たさなくなったなどを理由に撤去されるものもある。
一方で、修復、移設、一部利用など
何らかの形で使われ続けているものもある。
人に例えるなら「土木施設にもさまざまな人生がある」と言える。
そこで注目したのがReという接頭語を用いた単語である。
例えば、
既存ストックを利活用したもの=Reuse
重要な価値を持つものとして、使用頻度は減るが残されているもの=Remain
別の場所で使われているもの=Recycle、
貴重な文化遺産として別の場所で修復されたもの=Restore、
保持されているもの=Retain、
建設を中止し当初の目的とは別のものとして生まれ変わったもの=Reborn
など。
これらは、まさに何らかの形で使われ続けている土木施設を表すことを
可能にするキーワードなのではないかと考えた。
そこで、今回はそんなRe○○に注目し、
魅力ある土木施設を探っていく。
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