構造物と言えば、ビルや鉄道、道路、橋、ダムといった
目立つ構造物をイメージする人が多いだろう。
しかし、目に見えない場所にも様々な構造物が存在し、
日常生活において重要な役割を果たしている。
例えば、地下鉄や地下街、道路のトンネルなど、
比較的イメージがしやすい構造物がある一方で、
地上の構造物を支えている基礎などもある。
しかし、日常的に利用している地下鉄や地下街、
トンネルなどがどうして地下に存在するのか、
どのように造られているかを考える人は
少ないのではないだろうか。
また、地上の超高層ビルが強風や地震により
なぜ倒れないのかを気にすることも少ないだろう。
私たちが何気なく快適に、安全に過ごせているのは
地下の様々な構造物のおかげなのである。
本特集では、日ごろ何気なく利用している地下の構造物や、
地上の構造物を支えている基礎などに着目し、
地下にある構造物の歴史、工夫、
施工方法や、地上の構造物との関係、
未来の地下利用について紹介する。
表紙:国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター
写真:嵯峨野紗弓(大日本ダイヤコンサルタント株式会社)
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