藍より青き吉野川 -川と人とのかかわり- 四国四県に流域を有するふるさとの川四国三郎『吉野川』。板東太郎の利根川、筑紫二郎の筑紫川とともに、わが国の三大河川の一つで、全国でも屈指の暴れ川。 四国一の清流、絶景、魚や野鳥の宝庫、洪水と戦う歴史と知恵(洪水遺跡)、利水への情熱と苦悩(四国のいのち)、河川水運の繁栄、藍の経済と文化、豊かな農産物、橋の博物館、アドプト・プランや水源涵養税………………吉野川を語るには多くの視点がある。 四季折々美しい姿を見せる吉野川ではあるが、川は個人や人びとの生活と密接なかかわりがあるだけに、古今東西を問わず利害や理念の対立の源となってきた。 地域や分野をこえて、川を見るさまざまな視点を理解し得るよう、これからは努めなければならない。
[吉野川地誌]協働時代の吉野川/森下郁子・松任麗華