田舎暮らし
日本で一番栄えている場所を問われれば、誰もが東京と答えるだろう。
人、政治、経済、メディア、流行の先端など様々なものが集中している。
「都会志向」だけでなく、仕事を求めて都会に住まざるを得なかった者も少なくないだろう。
一方、2040年までに政令指定都市の行政区を含む全国約1,800市区町村のうち、
約半数の896市区町村が消滅する可能性が高いと予測されている。
しかし近年、都市住民の中に地方での生活を望む声も少なくない。
「自然環境に恵まれたところで子供を育てたい」「働き方や暮らし方を変えたい」
「都会の喧騒から離れて静かなところで暮らしたい」など
都会に住む若者を中心に新たな生活スタイルを求めて、
都会と田舎を人々が行き交う「田園回帰」の動きや、
定年退職を契機とした田舎への定住志向がみられるようになってきている。
また、平日は都内に住み、休日は地方で生活する2拠点生活者が増加傾向にある。
こうした傾向により、
消滅寸前の危機とまで言われた過疎化地域で、地域経済を取り戻したところもある。
実際、田舎暮らしを望む声はどれくらいあるのだろうか。
移住者はどういうまちで増加しているのだろうか。
移住しやすいようにどんな工夫をしているのだろうか。
移住を決意した決め手は何であったのだろうか。
知らないまちに住むのは勇気がいるのではないだろうか。
2拠点生活は別荘を持つこととは違うのだろうか。
いったいどんな生活スタイルなのだろうか。
本来住む場所は自由なはずであるが、住む場所を決めるときには、
家庭や仕事など考えるべき要素が多くある。
自然に囲まれて暮らしてみたいと思っても、
いざ住み慣れた地域を離れるとなると、悩んでしまう人もいるだろう。
昨今のコロナ禍による外出自粛のため、
リモートワークの可能性がみえてきたこともあり、働く場所の概念は大きく変わってきている。
都会で暮らしていくことに疑問を持ち、田舎暮らしを選択する人が増えてくるかもしれない。
都会には都会の良さがあり、やはり都会暮らしが良いと考える人もいるだろう。
本当に暮らしたいところはどこなのだろうか。
理想の暮らし方とは何だろうか。
働き方改革のように、暮らし方にも改革が起きているのではないだろうか。
今注目されている田舎暮らしの魅力について探ってみたい。
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