昭和
~誰もが豊かさを求めて~
昭和という時代を思うとき、
激動と波乱の時代だったと思う人が多いのではないだろうか。
明治、大正と欧米諸国に追いつくべく近代化を推し進めてきた日本に、
関東大震災や世界恐慌、第二次世界大戦での敗戦といった
今まで築き上げてきたものが失われる局面が幾度も訪れた。
それにも関わらず人々は失われたものを取り戻すだけでなく、
その先の豊かさを求めて新しいものを生み出した。
昭和で生み出されたものは現在でも根付いているものも多い一方で、
古く時代遅れの象徴として昭和が引き合いに出されることもある。
現在まで続いているものも、今は古くなってしまったものも、
どちらも日本社会をよりよいものにするために生まれたはずだ。
それらは何を目的に、どのようにして生み出されたのだろうか。
昭和の人々が目指した未来に我々は進めているのだろうか。
2025年で昭和100年を迎える今、
昭和で生まれたものを振り返り、現在の生活との繋がりを考えてみたい。
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