ことば
〜分かる/伝わるとは〜
我々人類は進化の過程で
二足歩行→両手の開放→道具の獲得→火の支配→そして言葉を獲得してきました。
中でも「ことば」の獲得は、
他の生物の追随を許さない、圧倒的な進歩の源となったことは言うまでもありません。
その後、文字の発明→印刷技術の発明と人類のさらなる発展に繋がったことは明らかです。
人は、何かを人に伝えたいときや考えを巡らせるとき「ことば」を使います。
朝、目覚めて夜、寝るまで、人によっては夢の中まで言葉と一緒です。
「仕事上の指示」「何かを理解し判断する時」「挨拶や日常会話」「愛情や憎しみの表現」
「電話・TV・ラジオから聞こえてくるもの」は、みな「ことば」です。
「知識や情報を記録し記憶する」にも「ことば」を使います。
日常のあらゆる場面で無意識に使われることの多い「ことば」ですが、
「ことば」の曖昧さや多義性、使い手・受け手のとらえ方の違い、社会や文化・環境の違いゆえ、
我々人類は話し手と受け手のギャップや意味と実際のギャップに
時に戸惑い、悩み、傷つき、憂い、時に楽しみ、やる気、元気、気付きをもらうなど、
ことばを獲得したその日から今日に至るまで日々翻弄され続けています。
されど我々人類は、「もはやことばのない世界では生きていけない」
「ことばを捨てることはできない」といって良いでしょう。
そんな私たちは、この不可欠だが不完全で悩ましき「ことば」のことを
どこまで解っているのでしょうか?
正しく付き合えているのでしょうか?
そもそも、ことばとは何でしょうか!?
いまさら聞けない「ことば」について丁寧かつ大胆に迫りたい。
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