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Vol.302
<特集>
先人たちが編み出した洪水に向き合う術



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日本の土木史において、土木技術の近代化が大きく進んだのは
明治中期に入ってからである。

河川分野においても、西洋の近代的科学の導入により水理現象が定量化され、
それまで各地域の経験値に頼るところが大きかった河川工事は
一定の基準のもとに進められるようになっていった。
そして、生活の利便性や安全のために様々な河川構造物が建設され、
一定の国土の整備も進んできている。

しかし近年、地球温暖化の影響もあり世界中で洪水や干ばつが増え、
日本においても毎年記録的な豪雨が頻発し、
深刻な被害につながることも少なくない状況となっている。
現在の激しい気象変化による災害は、
自然現象に対する人間の非力さを実感するものでもある。

こうした中、西洋の土木技術や土工機械を持つ以前の日本人に目を向けると、
彼らには必ずしも強固な堤防や水門を造る技術はなく、
時に自然に対し受け身にならざるを得ないこともあったであろう。
その地域の特性に応じて、様々な工夫を凝らして命をつなぎ、
地域を作り、生活や社会を守り続けてきたのである。
その考え方や工夫は、今の我々にも参考となるところもあるのではないか。

彼らは、どのように水を確保し、どうやって洪水に対応し、
その地域をつくり上げてきたのか。
当時の制約の中で、先人たちがその地域特性を見極めつくりだしてきた
技術や知恵をうかがうことができる施設や仕組みを紹介する。


302 先人たちが編み出した洪水に向き合う術
Consultants 巻頭言 社会情勢を見極め柔軟な対応を/中村 哲己 203kb
論説・提言(第31回) ITの時代の道路施策のお国柄について/金井 道夫 421kb
コンセプト 先人たちが編み出した洪水に向き合う術 884kb
MESSAGE ふるさと吉野川/桂 七福 688kb
特集 先人たちが編み出した川と付き合うローカル技術/寺村 淳 1004kb
受け継がれる大地「大崎耕土」/谷口 史記 1525kb
急流河川の洪水を軽減する「手取川霞堤」/田丸 真菜 1063kb
大河川から人々の暮らしを守る「高須輪中」/佐々木 勝 1191kb
洪水と共生する工夫「吉野川水防竹林」/髙見 元久 1345kb
低平地を潤し守る工夫「佐賀平野のクリーク」/土橋 亮太 1078kb
名作の舞台から(第23回) 小説『村上海賊の娘』 広島県・愛媛県、芸予諸島/会誌編集専門委員会 593kb
プロジェクト紹介 インドネシア国アッパーチソカン揚水発電プロジェクトの概要 ~2つのRCCダム高速施工と大規模地下発電所空洞、可変速機の導入~/松井 義幸・西田 雅 1299kb
ジブチ共和国 国道1号線改修計画プロジェクト/高橋 功
ズーム・アップ・カメラ・アイズ 北淡震災記念公園・野島断層保存館 兵庫県淡路市/会誌編集専門委員会 2090kb
海外事情 多様性の国 ヨルダン ─ ヨルダン・ハシェミット王国 ─/神波 泰夫 1358kb
会員会社紹介 株式会社 ジャパックス ─ 「未来に繋げ豊かな地球」技術を磨き、地域に貢献 ─ 821kb
構営技術コンサルタント 株式会社 ─ 確かな技術で地域社会に貢献 ─ 910kb
国際委員会だより 開発協力大綱の改定にあたり ~その1、改定の変遷~/渡辺 幹夫 346kb
第23回建設コンサルタント業務研究発表会 開催報告 378kb
編集後記 279kb

 

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