阪神・淡路大震災2
災害種別・名称
地震
阪神・淡路大震災
体験場所・内容
兵庫県西宮市 木造一棟建て家屋内
震災
体験者の専門分野
設計技術者
被災時の状況
- 自宅の2階で寝ていたのだが、最初はゴゴゴという地響きで目が覚め地震が来ることが判った。普段の小さい地震だと思った瞬間左右に1mづつ位の揺れが激しく襲ってきた。壁沿いのたんすや本棚が私の上に倒れこんできた。
- 揺れが収まって数秒間何が起きたか理解できなかったが、起き上がって部屋を出ようとしたが扉が開かず、蹴破って廊下へ出た。
- 1階ではピアノが倒れ、冷蔵庫が倒れ、食器棚からはすべての食器が割れて床に散乱していた。
- また、ガス臭かったので元栓を締めに行こうとしたが、家財が散乱していたので元栓までたどり着くのが困難であった。(配管が割れており元栓を閉じても無意味だったが・・・)
被災直後の状況
- 外に出てみると、町中停電しており月明かりで100mほど離れた駐車場まで車を取りに行き、車のライトで家を照らした。
- 夜が明けてくると、崩壊した町並みが見えた。近くを走る山陽新幹線の高架橋は桁が落ち、ラーメンの柱が折れ、高架橋が低くなっていた。コンクリート中には木片、粗い帯鉄筋が露出していた。家の裏手にある寺院には、次々と人が運ばれていた。(おそらく亡くなった方と思われる)
- しばらくしてから余震により砂埃をあげながら倒壊する家屋が何件かあり、それを見守る人が廻りを囲んでいた。
- 私の家の周辺では火事は無かったようですが、救急車、消防車のサイレンが常にどこからか聞こえていました。
教訓
- 寝室には家具を置かない。
- 枕元には常にライト、ラジオ、靴、脱出用ロープ、非常食等を準備しておく。
- 緊急車両用の道路幅員の確保(路上駐車や自転車の放置厳禁等)
- 普段の防災訓練の演習
- 家族の集合場所、避難場所等の取り決めを行う。
- 構造物側の対策(耐震補強、耐震設計)は行われているが、人間側(受災者側)の準備は万全ではないと思われる。