2000年東海豪雨

JCCAの活動成果

2000年東海豪雨

災害種別・名称

洪水
2000年東海豪雨

体験場所・内容

名古屋市西区
洪水による自家用車の損害

体験者の専門分野

道路系技術者

被災時の状況

  • 長野県飯田市への出張の帰り、中央道で岐阜県から愛知県にかけて大渋滞に巻き込まれ、車内のラジオで名古屋地方に大雨が降っていることを知った。
  • 高速道路は愛知県の手前で閉鎖されたため一般国道を経て、名古屋市内に入ると既にアンダーパスが水没するなどの通行止め箇所があった。
  • 自宅付近の道路の低いところは足首くらいまでの水位があり、近くを流れる新川は、堤防ぎりぎりの水位で今にも溢れんばかりの状況だった。
  • 「堤防が決壊するかもしれない」と感じ、近くの駐車場に止めてあった自家用車を避難非難させることにした。
  • 自家用車を避難非難させる高台のようなところを探しながら走行していたが、道路の縦断線形の関係で、膝くらいの水位で水が溜まっているところが随所にあり、次第にそれらの水位が上昇(すなわち範囲が拡大)しているようだった。
  • 高台に避難非難する前に自動車が走行不能になり、やむなく自家用車を放置して自宅に戻った。

 

被災直後の状況

  • 帰宅後まもなく新川の堤防が決壊し、数時間後に窓の外をみると、町全体が泥の湖に水没しているように見えた。(自宅はマンション7Fだったので、室内に洪水の影響はまったくなかった)
  • 自宅付近の水位は大人の胸まであり、ボートでも出さない限り、外出できない状況であった。
  • 丸一日以上経って、水位が下がってから自家用車のところに行ってみたが、エンジンがかからず、結果的に廃車になった。(水抜きをしないで押しがけしたのが故障の直接原因のようだった)

 

教訓

  • 自分の住居を決める場合や賃貸駐車場を借りる場合は、周りの地形などを観察し、洪水時の被害をこうむる危険性やその対策なども検討しておく必要がある。
  • 車の種類によってエンジンの配置や吸気口の位置が異なるので、道路に水が溜まっている場合、他の自動車が通行できても自分の車が通行できるとは限らない。つまりエンジンが故障する可能性があるので、無理に通行しない。
  • エンジン内部への水の浸入が原因でエンジンが止まった場合は無理をせず、専門業者や知識のある人に水抜きをしてもらう。

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