阪神淡路大震災

JCCAの活動成果

阪神淡路大震災

災害種別・名称

地震
阪神淡路大震災

体験場所・内容

木造一棟建て家屋内
震災

体験者の専門分野

環境技術者

被災時の状況

  • 自宅で寝ていた私は、床から放り上げられて目が覚めた。すぐに停電となり、真っ暗闇で激しい横揺れの中、這って部屋の外に脱出し、家族が寝ている部屋にたどり着く寸前に揺れが収まった。
  • この間、激しい震動のため、立つこともできませんでした。テレビ等の大きなものが飛んでくるので、布団等で頭を守ることしか出来ませんでした。
  • 襖は、震動で鴨居から外れた後、鴨居に挟まれて固定されるので動かない状態になりました。このように、普段の出入り口が使えなくなることが起きました。

 

被災直後の状況

  • 区画街路の多くは、沿道の家の塀が道路側に崩れるため、緊急自動車は通れませんでした。
  • 人命救助に役立ったものは、「梯子」「ノコギリ」「ジャッキ(自動車搭載)」「バール」等でした。屋根の上から救出するには、「梯子」が必要であり、挟まれている人を救出するには、「ジャッキ」と適当な長さの木にする為の「ノコギリ」や「バール」が有効であった。
  • 地区内で数箇所ボヤが発生しましたが、農業用水路からバケツリレーでボヤの段階で食い止められたので、我が地区では火災による死亡者はでませんでした。また、地域内に消防団の分団があり、住民が消防車による消防活動を出来たことも大きかった。
  • 亡くなったほとんどの人が重たいタンスの下敷きなどの圧死です。体の一部が挟まれ、血流障害が起こったようです。

 

教訓

  • タンス等の重たい家具は、しっかりと壁に固定する。(圧死予防策)
  • 地震後の火災に備えて、ガラスを割ってでも慌てず外に脱出することが重要です。
  • 人命救助に必要な「梯子」「ノコギリ」等を保管している家や防災道具を保管している場所を地図にして、地域住民が事前に保管場所を知っていることが重要です。(防災マップ)
  • 家の塀は、生垣等にすることが重要です。(地区計画)
  • 安全・安心のまちづくりには、親水性は欠かせない。火災がひどかった神戸市では、河川のほとんどが暗渠となっており、バケツリレーも出来なかった。
  • 消防車のホースの規格が市によって異なっており、連結できなかったことも早期火災延焼防止が出来なかった要因の一つである。

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