伝承
-志を次世代に-
高度経済成長期を支えてきた団塊の世代が定年期を迎え、
多くの技術者たちが第一線から退く時が到来する。
若い技術者の減少、雇用形態、社会情勢や経済状況が変わりつつある今、
技術力の伝承が危ぶまれている。
持続可能な発展を得るには、
先人が長年にわたり培ってきた技術・技能を伝承しなければならない。
しかしながら、技術・技能はいつの時代も
取捨選択を繰り返し伝承されてきた。
失って初めて必要性を認識するものもあったのではないだろうか。
日進月歩で技術が進んでいる現在、
意義や価値の薄れた技術・技能は、廃れてしまうのであろうか。
また、伝える側と受け継ぐ側の相互関係が成り立っておらず、
伝えたいのに伝わってない、受け継ぎたいのに受け継がれてない
現状もあるのではないだろうか。
技術・技能を次世代に伝承するためには、伝える側と受け継ぐ側の間に
「志」の共有が必要ではないだろうか。
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