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                     土木遺産XV 
                      〜戦後復興を支えた土木〜 
                     
                    広辞苑によると「復興」とは「ふたたび盛んになること」と記されている。 
                      空襲により焼け野原と化した日本であるが、 
                      わずか10年あまりで戦前の水準まで回復した。 
                      それは世界から「奇跡の復興」と呼ばれるほど希有な時代であった。 
                    この時期に築かれたダムや鉄道などが、 
                      復興の支えの一つとなったことはいうまでもないが、 
                      これらのなかには戦前から技術的に困難とされてきたものも含まれていた。 
                    現在では想像しがたいあらゆる制約に直面しながらも、 
                      新しい時代への夢や希望を叶えるため、 
                      人々はただひたむきに前を向き造り上げてきた。 
                    人々は如何にしてその困難を乗り越えてきたのか、 
                      60年余りを経て今もなお生き続けている遺産に触れながら、 
                      その「心」を感じてみたい。 
                     
                     
                    
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